K I R I B A N
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ガラガラッ!
取り出した氷を洗面器にあけ勢い良く水をはりその中にタオルを沈めた。
それを持ちリビング隣りの和美の部屋に移動して…軽く搾った冷えたタオルを我が母親の額に乗せてやる。
「ありがと…拓ちゃん。」
いつもやかましい和美はしおらしくそう言うと、熱にうかされたまま瞳を閉じた。
「…ったく。」
静かな寝息が聞こえだし立ち上がって部屋を後にする。
薄暗い廊下を歩きキッチンのドアを開けて中に入る…と。
「あ、拓真!和美さんの具合どう?」
…シンクの前で洗い物をしてる智がいた。
「いつきたんだ?」
「今さっきだよ。」
制服の上に白いエプロン姿の可愛い智がやんわりと笑った。
「和美、ちょっと熱高いけど食欲あるし薬飲ましたから大丈夫だろ。」
そう言いながら近付き、洗い物をしてる智の後ろに立って細い身体を抱き締める。
「洗い物してるんだから…濡れちゃうよ?」
困ったように言う智の首筋にキスして…柔らかな尻に腰を押し付けた。
…だってよ…誰のか分かんないが、この白いエプロンはなかなか刺激的だぜ?
これから家に帰って晩飯を食わなきゃならないが…こんな智の可愛らしい姿を見たら、欲しくなるのは当然だ。
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