K I R I B A N
Kヤッパリ、君が好き。
やんわりと抱いてくれる祐一郎の胸の中はいつもと変わらず暖かい。
「…ありがと…。」
照れくさいから顔を上げずに小さく呟いた。
「イエイエ。」
僕の髪を撫でてくれる細い指がこそばゆいけど…心地良い。
「俺達これからイチャつくから、大葉は芹公連れて前の部屋に戻れよ?」
チラと隣りを見れば顔を赤くした芹沢が大葉にギュッと抱き締められてて…。
祐一郎の言葉に頷いた大葉が芹沢を連れて部屋を出て行った。
「さて…邪魔者共はいなくなったし!イチャイチャしよう?」
僕の額に軽くキスして…ソファに座るとおもむろにタイトル本を開いて僕を見上げて。
「弘樹…こっちおいで?」
自分の隣りをポンポンと叩いて笑う。
呼ばれるまま隣りに座った。
「芹公とのデート楽しかった?」
そう言った祐一郎を見上げて頷く。
お前が…ずっと僕らの後をつけてきてたの知ってるんだけど。
「うん…楽しかったよ。」
「そっか。」
微妙な顔して笑う祐一郎の頬に…キスをした。
「何か歌って?」
「んー…じゃあ『I LO
VE YOU』でも歌う?」
はにかんで笑う祐一郎を見つめて胸一杯の幸せを感じる。
何だかんだ言って…
僕は祐一郎が大好きなんだなぁ…って実感した一日だった。
―END―
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