K I R I B A N
E -弘樹SIDE-
ジーマニでしこたま買い込み、今はマックで少し遅めのランチタイム。
「はぁー…疲れた!」
一番奥の壁際のソファにドッカリと腰を下ろして大きく溜め息を吐く。
「俺も…かなり買い過ぎた気がする。」
正面に座って「疲れた」って顔する芹沢を見ながら苦笑いをした。
マジ買い過ぎだよ、芹沢くん?
余裕で僕の倍は買ってますから。
そう思ってると、店員さんが作りたてのチーズバーガーを持って来てくれて、やっとの事でお昼にありつけた。
「あのさぁ…春日部…ひとつ聞いていい?」
ガサガサと包みを開きながら芹沢が真剣な顔で僕を見つめて。
僕は…アイスミルクティーを飲みながらそんな芹沢を上目使いで見つめた。
「…柊と…どのくらい、エッチしてる?」
ブホッ!!
飲んでたミルクティーを吹き出して…ゲホゲホと咳き込む。
「大丈夫!?春日部!!」
「な…ッ何言うかと思ったら…!」
「ゴメンゴメン!」
慌てる芹沢を見ながら…ついにこの日が…。
芹沢にエッチの相談をされる日がきたんだと痛感した。
「何で…急に?」
紙ナプキンで口を拭いながら見つめると…芹沢は落ち着きなくコーラのストローを弄りながらも、意を決したように顔を上げた。
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