愛のカタチ/1.5
C
「えーっ!嘘だったの!?」
リビングに蕎麦が用意されそれをみんなでつつきあいながら芹に真相を告白した。
「ごめん、芹…。」
頬を赤くした芹がブンブンと頭を振って。
「てか、エイプリルフールかぁ!あー…なんか悔しいなぁ!」
アハッと照れ笑いをしながら蕎麦をすする芹を見て…深い深い罪悪感がわいてくる。
「仕方ない。拓真だったら作れそうだしそう信じてもおかしくはないよ。」
…と、芹の隣りに座る良介がフォロー?を入れた。
「セックスの回数的には可能だがコイツが男だってのはとっくに俺が体感済みだからな。」
"なっ?"…なんて俺に再確認して涼しい顔で蕎麦をすする拓真を熱い顔で睨みつける。
「あー、俺もそれを体感したいッス!」
箸を片手にわめく柊の隣りにすわる春日部がその脇腹にすかさずパンチを入れた。
「イデッ!」
「フン。」
そのテンポが絶妙でめちゃくちゃ笑える。
ホントに二人は相変わらずいいコンビだな…って思ってると。
「でもさ、お義兄さまとくどーのベイビーならスンゴイ美形だと思わない!?」
突然の芹の大胆発言に思わず俺は蕎麦を吹き出してしまった。
「確かに!…どっちに似ても外れはないよね。」
目をキラキラとさせる芹を見ながら悪ノリ気味の春日部がそう言って笑って。
「しかし性格が久遠に似ないと家の中が拓真だらけになるな…。」
苦笑いを浮かべる良介を見ながら柊と佐古が"恐ろしい…"と呟いて西野は苦笑いをした。
「だから…無理だってば。」
そんなみんなを見ながら俺も苦笑いをした。
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