愛のカタチ/1.5
S

突起を丁寧に愛撫しながら弘樹の下着を下ろし可愛いモノを軽く扱く。

「あッ!ん、…っダメ…」

その度溢れ出る滴が俺の掌と弘樹の腹を濡らしてく。

「何がダメなの。もうイきたいの?」

そう聞くと弘樹は何度も頷き自ら足を開いた。

「ゆぅ…ナカ…来て…っ…」

苦しげに寄せられた眉間にキスをする。
すると…潤んだ弘樹のキレイな黒い瞳が俺を真っ直ぐ見つめて。

「ゆうと…ひとつになりたい…」

首に巻かれた弘樹の両腕にグッと引き寄せられ唇が重なる。
いつもより熱っぽい甘いキス。

もう少しこの柔らかな肌を味わっていたかったが…と、思いつつ今まで愛撫に専念していた未完治の右手を背中にまわし左の指先で弘樹の入口をゆっくりと開いた。

「は…やくっ…!」

我慢の限界なのか余裕のカケラもない弘樹に急かされ、ビンビンに張り詰めた俺のを…グッと一気に根元まで突き挿れた。

「ぁ…あぁ…ッ!」

と同時に可愛らしい弘樹の張り詰めたソレが弾け…華奢な身体から力が抜ける。

「…イッパイ出たね。」

繋がったままビクビクと脈打つ弘樹のソレを扱いてやり最後の一滴までも搾り出す。
グッタリとした身体をキツく抱き締めてから…。

「イイトコ狙うから…早く復活してね?」
「ちょ…っ…待っ…」

有無を言わさず細い腰を抑え付けてのピストンを開始。
最初こそ切なげだった表情もスライドを繰り返す度、段々と恍惚としたものに変わっていく。

再開した愛撫に甘い声を上げる頃には…萎えていた弘樹はすっかり回復していて。

「も、あッ!ゆぅ、っ、強引すぎ…っ!」
「若いねぇ、ひろ。んでも二回目はそう簡単にイかせないからな?」

そう言って笑い愛しい弘樹を見つめながらひとつになれるという、最大で最上の幸せに包まれた。


◇◆◇◆◇


愛しい恋人と二度繋がりいつもとは微妙に違う余韻に浸っている。

弘樹に至っては、最初から最後まで"俺"メインのセックスに翻弄されてかイきまくってあげくオチてしまっていて。

「…おやすみのキスはして欲しかったな。」

スヤスヤと眠る身体に布団をかけながら唇に軽くキスをした。

いつもなら弘樹のシたいようにリードを任せていたが…ひろの好むサディスティックなセックスよりも俺は濃厚な行為が好きだ。

「だってさ…優しくしたいじゃん?」

可愛らしい唇にもう一度触れてゆっくりと抱き締める。
そんな俺の胸に眠りながら頬をすり寄せる弘樹が…とにかく愛しくてたまんない。

夕べから今日にかけて色々あったけど…俺達はそれを二人で一緒に乗り越えられたから。

「今日は…記念日にしてもいいかもね?」

これと言った名前は浮かばないけど俺達の中では確かに何かが大きく変わった日だから。

「ひろ…愛してる。ちゃんと伝わってるのかな?俺は…ひろが思ってるよりずっとひろが好きだよ。」

思ってるままを寝顔に伝える…けどそれが聞こえてるかは分かんない。
んでも、聞こえてなくてもいいや。
また明日も…明後日も…毎日だって弘樹に伝え続ける。

俺の胸の中の…熱くて甘いこの思いを。


―コノオモイヲ…

ゼンブキミダケニ。



‐END‐



[*←前n][次n→#]

21/22ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!