愛のカタチ/1.5
A
「なーに言い出すかと思ったらイキナリそんな事か?」
ギャハハ!って笑いながら柊がお腹を抱えてそう言うけど。
「笑うな笑うな!俺はチョー真剣なんだからなぁっ!」
「まあまあ…」
プーと膨らました頬を指先でツンとつっつかれて顔を向ける。
「いつもながら芹は突然だね。良介とまたなんかあった?」
ホラホラ!
くどーはちゃんとこうして気にしてくれる。
だから…またついつい甘えちゃうんだよね。
「クラス替えしたらもうほとんど会えなくなっちゃうじゃん?」
「…うん。」
「だからね、顔を合わしたらすぐエッチしたくなるような俺になりたいんだ!」
―シーン。
そんで。
「…それは、なあ?」
大爆笑でもされるんじゃ…って思ってたのに柊と佐古とお義兄さままでもが渋い顔をしてお互いに顔を見合って。
『そればっかりは個人差があるからな。』
…って声を揃えてそう言った。
くどーと西野を見てもやっぱり困ったような顔して。
「それを大葉に求めるのは…てかそういうキャラじゃないよね?」
「それにそう年中求められても身体がもたないよ?」
…って二人。
「たとえお前が智みたいなセクシー路線に走ろうが西野みたいなロリ系に走ろうが相手が変わんなきゃ意味ねぇだろ。」
パソコンのテーブルの前にあぐらかいたお義兄さまの声にみんなが頷く。
…けど。
「でも…」
「そう毎度ヤらなくたってお前らの場合は特に変わんねーと思うけどな?」
柊の声にみんなが揃って頷く。
なんか…うーん。
モヤモヤしてたのに…納得しちゃったせいで余計にモヤモヤしたりした。
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