愛のカタチ/1.5
M
「ん、だからね…俺にも良く分かんないんだけど…。」
「ほら、お湯流すぞ。」
泡だらけの頭に湯船のお湯をすくってかけた。
「ぷはっ!!」
ずっと息を止めていたらしく苦しげに声を上げた芹が濡れた頭をブンブンと左右に大きく振る。
その姿がまるで犬みたいで…心底可愛いと思ってしまった。
「じゃあ次、俺が洗ったげる!」
ニコニコと笑う芹がスポンジを泡立てて後ろを向けと急かす。
そんな子供みたいな所も可愛い。
出先から寮に戻るなり着替えもそこそこに風呂を沸かし、やっと今こうして可愛い恋人とのんびりしているわけだ。
「俺のこのドキドキは…多分メガネだと思う。」
「は?眼鏡?」
驚いて振り返るとすぐ後ろの芹が顔を真っ赤にして俺の顔を無理矢理前に向かせて。
「だから…ドキドキしちゃうので見ないで下さい!」
「…なんだそれ?」
照れ隠しなのだか俺の背中を芹が力一杯擦った。
「ウチの父さん、メガネしててさ…なんかその印象が強いのかもね?」
芹の親父さんには前に一度だけお会いした事があるが…。
「親父さん、眼鏡していなかったような…。」
思い出すのは…どこか芹に雰囲気の似た人。
確かにあの日はかけていなかった記憶がある。
「うん。仕事の時にしかかけてないから。」
そう言って背後から俺の背中にギュッとしがみ着いてきて。
「メガネなくても…大好きだよ、大葉?」
「ありがとう。俺も芹が大好きだ。愛してる。」
身体を反転させて芹を抱き締める。
柔らかな肌も…華奢な身体も。
「大葉…」
俺を見つめる熱いまなざしも。
全てが愛しい…俺の大事な人。
「あ…」
そう呟き俺の股間に触れ反応を示しているそれを細い指先でツッ…と撫で上げる。
「…っ…芹…」
「俺が好きって言ったから…勃っちゃったの?」
腕の中から見上げてくる芹はいつもの可愛らしい顔ではない何とも色っぽい瞳で俺を見上げて。
「ね…シよ?」
そっと右手を包まれ芹に導かれた先は…張りつめている芹の可愛いソレ。
やんわりと握り軽く上下に扱いてやるだけで全身を震わせ艶のある声をあげる。
俺しか知らない…大人な芹の姿。
「キモチ良く…して?」
色っぽい潤んだ瞳を見つめながら無意識に俺は…舌なめずりをしていた。
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