愛のカタチ/1.5
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軽快な電子音が鳴り響き目を開く。
未だ鳴り続ける方に腕を伸ばして…ソイツを掴んでフラップを開いた。
「あー…眠ぃ…ホラ楓…起きろ、朝だぞ…。」
こんだけの目覚ましの音量にピクリともしない可愛い恋人の名を呼び小さな鼻を摘む。
「ぅ…ん…ンン…!?」
プハッ!…と大きく息を吐きだし慌てて飛び起きる楓を見上げてついつい笑っちまった。
「んはっ!ちょっ…佐古っ!?」
「オハヨウ、楓。」
ニマニマする俺を真っ赤な顔で見下ろし楓が頬を膨らませる。
「もー…苦しいなぁ!」
「でもサックリ起きただろ?」
そう返して起き上がると恥ずかしそうに目を逸らして。
「せっかくなら…もうちょっと…。」
モゴモゴと呟く唇に軽くキスをする。
「もうちょっと…なに?ムードのある起こし方をしろ?」
「…うっ。」
図星だったのか返事に詰まる楓を見つめ、そっと髪を撫でて。
「おはよう、可愛いネボスケ。」
「なっ…誰が…」
開きかけた唇を塞いで…その隙間から舌を差し入れた。
ビクリと震える身体を抱き締めると…細い指が腕に触れて戸惑い気味に縋り、差し入れていた俺の舌にゆっくりと自分のを絡めてくる。
楓なりの精一杯の反応に重ねている口元が緩む。
「楓…。」
俺を見上げる可愛い恋人の頬に掌を添えて。
「…愛してるよ。」
そう言ってまた…唇を重ねた。
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