小話【王道に関わる人々の群像劇】 警備員+寮長。 「もしもし。警備の者だけど、寮長か?」 『はい。そうですが』 「今日、入寮予定だった奴だがな…」 『はい。 あ、もしかして、もう来てますか?』 「あー…。 来るのは来てんだけどさぁ。 …塀、よじ登ってんだわ」 『……は?』 「インターフォン見えなかったかねー。あんなに目立つのに」 『…え?え、ちょっと待って下さい。 よじ登るって…』 「文字通り。 さっきから、塀に手かけて、よじ登っちゃあ 滑って落ちて、よじ登っちゃあ 滑って落ちて。 なーにが したいんだか。」 『……』 「? 寮長くん?」 『っすぐ、そちらに行きますっ! 彼が登り切りそうになったら、つつき落として下さいっ!!』 ガチャン!! 「……あ?」 ★★★★ シュールな画が大好きな寮長くん。 [*前へ][次へ#] [戻る] |