線をはさむ二人 理由 赤い線をはさむ、兄とその弟の二人の会話 廃れた路地裏のような、ゴミ捨て場のような場所に赤い線が引かれている その線をはさんで、向かって左に兄、右にその弟が座っている 弟が呼ばれる人間が灰色の空を見ながら尋ねた 「兄さん、どうしてこの線はあるの」 兄さんと呼ばれた化け物は赤い線を見ながら答えた 『この線はお互いを守るためにあるんだよ』 「・・・守る」 『そちらが人間の、こちらが化け物の領分なんだよ』 「どうしてこの線を越えてはいけないの?」 『この赤い線には双方から力がかけられているんだ。』 「力?」 『この線が無かった時は、 人間は化け物に襲われていたために化け物を恐れ、化け物は人間に迫害されていたために人間を恐れていた。 だから絶対に入ってこないようにしたんだ』 「でも、線がなかったとき、僕らは仲が良くて、ずっと一緒にいれると思っていたよ」 『でも、俺がいつお前を襲うか分からないし、お前がいつ俺を迫害するか分からないだろう?』 恐れた双方は、身を守るために線を引いた 恐れらた双方は、裏切られた悲しみのために線を引いた 双方の世界を決別するために引かれた赤き線 ------------------------ やっほーい!! 兄さんの問いのターン!!初問いだよ! そういえばこの二人ずっと外で座っている設定ですが、体鈍んないのでしょうか あと、これ1日の出来事っぽい設定なんですが、よくしゃべりますね まぁ、いいか、(良いのか!? [*前へ][次へ#] [戻る] |