線をはさむ二人 望みと運命 赤い線をはさむ、兄さんとその弟の二人の会話 廃れた路地裏のような、ゴミ捨て場のような場所に赤い線が引かれている その線をはさんで、向かって左に兄、右にその弟が座っている 弟と呼ばれる人間がうつむいて、隣を見ながら尋ねた 「兄さん、どうして僕らは別れなければならないの?」 兄さんと呼ばれる者が眼をつむったまま答えた 『それは君が人間で、俺が化け物だからだよ』 「兄さんはどうして化け物なの」 『さぁ?お前はどうして人間なんだい』 「分からない。どうして僕は人間なんだろう」 『そして、どうして俺は化け物なんだろうね』 「僕も兄さんと同じ化け物になりたかった」 『出来る事なら、俺もお前と同じ人間のままでいたかった』 線をはさんで二人は互いに手を伸ばした でも越えてはいけない 「・・・どうして僕らを離すの」 『誰かが僕らで遊んでいるのか、それとも、これも運命、為るべくしてなったのか』 姿はどちらとも同じ人間 でもどんなに近くても触れることは許されない 線がある限りは ずっと -------------------- あはは・・・う、運命です・・・・かな? なんだろね、これ いきなりファンタジーでないですか これ見直さないから打ち間違え多いかも。 まぁいっか! [*前へ][次へ#] [戻る] |