text 君の声(圭一→レナ/死ネタ) 君の声が聞こえる。 いつも穏やかに笑っていた君。俺を心配して、励ましてくれたり。 ほんとに何でもないことなのに、俺は嬉しかった。そんな些細な幸せがいつか壊れてしまうことを、まるで始めから知っていたかのように。 真っ直ぐな瞳は、きらきらと輝いていた。 宝探しに没頭する彼女に少し手を焼いたこともあったけれど。 その彼女はもう、動くことさえなく。 輝いた瞳も、瞼に覆い隠されてしまって、 今は、もう、 ひぐらしのなく声しか、聞こえなくて。 (儚く散る君の命。) [次へ#] |