Love! 5.望む XXXHOLiC、連載 望めば、何でも出てくるらしい。この力は。 「―――何でも?」 『"この世界の理に則した物なら"何でも、ね。』 「・・・・?」 『例えばこの世界には扇風機があるけど、他の世界でなかったら出せない。』 「いや、何でそこで扇風機が・・・」 『後、ランプの魔神3ヶ条もね。 世界に共通した禁止事項だから。』 「へぇー。 じゃあ今これ必要じゃないかな。」 『何で?』 「今十分に必要な物はあるし、死んだ人が帰らない事くらいしってるし、特に今はいらない。」 『・・・欲がないの?』 「うーん、強いていうなら・・・」 コンコン 「藍ちゃん? ご飯出来たよー」 「あ、食べるー!」 『・・・・なるほど、"食欲"、ね。』 しかも叶えてくれる彼もいる。 とりあえず乱用するような人間じゃなくてよかった。 安心と共に、眠気。 フラリと藍が創り出したクッションに倒れる。 『彼女・・藍がきて・・・よ、かった・・・・・』 ポソリとそう呟くと、シロナはそのまま眠りについてしまった。 その姿は、とても幸せそうだった。 望む(物は自分で手にいれる) 当たり前のコト。 イレギュラーな彼女は それをちゃんと分かっていた。 **** 何事も、自分がやるからこそ価値があるんですよね。 たとえそれが無駄骨だとしても。 魔人3ヶ条って言うのは黒鼠社のあの陽気な青い彼のヤツです。 人を強制的に好きにさせる事は出来ないとかです。 本当はもっと制限がかかって来るんですけどね。 ホリック@ヒロのペナルティ話でした。 2/8 猫兎 [*Past][Future#] |