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†影兎side†

〜現在〜







――…と、まぁ
こんな感じで先生(理事長)に呼び出されている俺だが正直行きたくない。








…だって
絶対面倒事だろ?




「…チッ…面倒くせ…」





「ふけるか…」と聞こえない程度に呟いたら彩華にも聞こえていたようで



「え!だめだよっ」


………。


「大事な話しがあるんでしょー?」





不思議そうに顔を傾ける彼女を見て観念するか……とうなだれてしまった



「……ふっ…彩華に言われたら仕方ないかぁ……んじゃ、彩華も付いて来てくれよな?」



「うん、わかったぁ♪」


うわぁ可愛いなぁ…



因みに説明が遅くなったが彼女とは先ほどクラスが同じともあって意気投合し、仲良くなった一番初めの友達だ。

つか、嫁にしたいぐらいの可愛さです(願望)←







そして純真無垢なその子の頭を自然と撫でていたら手を受け入れてくれた彩華も目を細めてくれた。








すると――……










「ゴホンッ」


「「ん?」」



「あ〜…お二人さんの邪魔はしたくないんだけど…ごめんね」



俺と彩華が同時に振り返ると、そこに立っていたのはむさい&うざい男のりく(二年)という平凡な普通の男子高校生だった。


……チッ…2人の時間を邪魔しやがって…謝るくれーなら最初から来んなよ…




「俺の説明酷くね!?Σそこの子と全く態度違うんだけど!!」



「は?そりゃりくだし。つか俺の彩華に何気安くそこの子呼ばわりしてんだよ、埋めっぞ。」


2人の時間を邪魔され苛立っている雰囲気を作り出していると


「えいたんこの人だぁれ?お知り合いの方?」



「ん?ただの赤の他人だよ(^^)」



にこっと笑うと
彩華が引きつった顔を
して俺を見上げた。


まぁ、冗談はさておき…
りくとは中学校時代に
おいての先輩であり、
ひょんなきっかけでよく話すようになった。


最初は色んな面で
遠慮がちだった俺だが、
今ではすっかり打ち解けた状態だ。




「赤の他人って酷いよwもっと親密な関係だった気がするけど?お嬢ちゃん」




「キモい。デタラメ言うな。キモい。」


「キモいって二度言った!?;」



「大事な事なので二度言いました。((キリッ」




……はぁ…と、りくが
息を漏らすと、彩華が「大丈夫ですか?」と心配そうに言うので



「だi「大丈夫だよ、りくだから(^^)」




すかさず俺がりくの言葉を遮る。……だってりくなんかと彩華が会話したら彩華がダメになる。



「相変わらず酷いよなー、お嬢ちゃんは」



「で、結局何の用だ?」



「無視?」



まぁいいや……と呟き、
次の瞬間笑顔になり









「もっとも…最初に言うつもりだったんだけど…」












「ようこそ、この愚裏立駄等阿厨高校へ…」








りくは
両手を広げて妖しい
笑みを浮かべていた―…
















「……チッ…転校しようかな…」



「「え!?」」


りくだけが反応すると思っていたら彩華までも反応した。


「え、って何だよ。だってこの高校にはりくがいるし、転校しかないかと…」



「いやいやいや!なんかそれ俺と一緒の高校が嫌だって言ってるみたいに聞こえるよ?;」


「いや、言ってるみたいじゃなくてそーなんだけど」



バッサリ




「…えいたん…転校、しちゃうの…?私…せっかく……えいたんっていうお友達が出来たのにぃ…」



涙目になって俺を
見上げる彩華の破壊力はハンパなかったです。
…あれ、作文?




「ごめんごめん!冗談だよ!!りくが嫌なのは本当だけど「おい」」




「本当の事を言って何が悪い。」



「………。」



「ごめんごめん、スミマセンデシタ冗談デスー」



「明らかに謝る気無さそうなんだけど?;」



「無いもん。」



白々しく答えると呆れた顔をされてしまった……りくのくせに…((



「なんなんだよ…今日は厄日か…。りくとは初日から出くわすし、先生(理事長)から呼び出しはくらうしで………はぁ…
だれる…」



「まぁ俺の場合は校門を張ってたんだけどね(笑)」




「ストーカー」




「え?何の事?」




そんな話しを続けていると、急に彩華が「あ!」と、何かに気付いたような声を上げた…



「そうだよえいたんっ!こんなところで無駄話してる場合じゃないよ!
せんせーのトコ行かなきゃ」



「…無駄話…(苦笑)」





あ、ごめんなさい…と
申し訳無さそうに彩華は
謝るが別にりくだし大丈夫だろって事で無視して彩華との話しを続行させた。




「ん〜…、そだねーでもハッキリ言って職員室の場所わかんないしな〜。どうすっか…」




と、思考を巡らせているとりくがいきなり口を開けた。




「あ、俺案内しようか?」




「………。……どうすっかなぁ〜…」



「え、何で?;」




なんとなくだが、りくに
借りを作りたくない…((


「ねぇえいたん、この人に連れて行ってもらお?」


「んー、彩華が言うなら…」



「本当お嬢ちゃんてば;」



「お嬢ちゃん言うな。」





りくがははっと渇いた笑い声をあげるとそういや…と、会話を続けた。


「お嬢さんのお名前は?確かまだ自己紹介してなかったよね?」




「あ、彩華ですっ」


「彩華ちゃんね、俺はりく。二年生だけど敬語とかいらないから(^^)よろしく」


「あ、うん!よろしくっ」






…なんか
面白くないなぁ…
彩華がりくなんかと…


「…で、自己紹介済ませたんだから早く連れてってよ。職員室に」





「はいはい、わかったわかった。せっかちだね〜(笑)じゃ付いておいでー」








こうして…りくに
連れていってもらう事になった、が―――











この後、理事長室にて
非日常への道が開かれる
なんて2人の新入生は
思いもしなかった―……



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あきゅろす。
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