HEAD
5(R18)
 泣きそうな声が漏れた。臨也が困ったように笑う。
 妨害しているくせに、掌の温度が心地良くて、またとろりと先走りが溢れた。
「サンタさんに、おねだりしてごらん」
 臨也の手が静雄のそれごとゆっくりと雄をしごき上げ、先端を擽るように撫でた。
「っ、ん…」
 ようやく与えられた直接的な刺激はもどかしいものであったけれど、静雄は胸を喘がせ小さく声を漏らす。
 臨也の声が催眠術のように鼓膜を揺らした。
「そうしたらさあ──」
「っあ…」
 指先で尿道口を抉られ、背が勝手に撓った。
「もっと気持ち良くしてあげるよ」


2015.3.16.永


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