夜這い(基本情報&本編サンプル)
A4、7P
R18、沖高(銀魂)
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以下サンプル


 深夜、寝床の中でアイマスクを装着し、とろとろと微睡んだとき。何者かが、するりと布団に潜り込んできた。
 真選組には氏素性も知れぬ有象無象も数多いて、まァだからいろんなヤツがいる。しかし一番隊隊長に夜這いをかけるほどに度胸のある者はそうはいない。
 それに加えて、仄かに甘い刻み煙草の香りがするとくれば──
「高杉」
 沖田は静かに囁き、アイマスクを押し上げた。
「大人しくしてなァ」
 予想に違わぬ男は障子越しに差し込む薄明かりにシルエットを浮かび上がらせ、沖田の腹へ無造作に跨がって楽しげに声立てて笑った。


─中略─


 暫し足掻いていた高杉も、一声もなく無造作に隊長室の襖が開かれると息を潜めた。
「アレ、隊長。寝ちまったんですか」
 空気を読まないというよりは、どこかわざとらしい山崎の声に奥歯を噛み締める。高杉がいなければ一発殴ってやれるのだが、いやしかし高杉がいないときならば山崎が挨拶もなく訪ねてくるくらい咎めるほどのことでもない。
「たいちょー、局長がアザだらけでお土産持って帰ってきたんですが…起きて来ないならみんな食っちまいますよ」
 いやに近くで声が聞こえ頬が引きつった。


─後略─


あきゅろす。
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