熾火(基本情報&本編サンプル)
A4、10P、R18
沖高(銀魂)
100円
以下サンプル(R18)
─前略─
高杉は彼を知っている。幕府の狗のうちの一匹、沖田総悟だ。
「──テメェ」
踵を返すべきだと解っているのに、笠を被り直しただけで何故か動けぬ高杉の眼前に立った男は、可愛らしい童顔のくせにふてぶてしい態度で高杉を真っ直ぐ見据えた。
「どうして俺を見てやがったんでィ」
──その淡々とした声音から察するに、未だ高杉の正体がバレてはいないようだ。そうと判断すると高杉は軽く顎を上げ、唇に歪な弧を描いた。
「なァに、お前さんがやけにいい男だと思ってな」
「──テメェ、男娼かィ?」
大きな瞳をした稚い顔立ちの男が、不躾な視線で高杉の胸元をなぞる。
無表情の彼からは欲も敵意も窺えないが、何故か肌が粟立つ錯覚すらして。動揺を誤魔化すように殊更に肩を震わせて笑った。
─中略─
いい年したオッサンのはずなのに、むしろこんな男など屯所でいやというほど見ているのに、何故かコイツには煽られる。
沖田は彼の後腔から引いた手に絡む酒精をぺろりと舐め、舌を灼くアルコールに目を細めた。
片手で袴の紐を解き褌の中から熱り立つおきたを取り出す。どくどくと鼓動に合わせ蠢くそこへ先端を押し付ける、と眼下で細い腰が何かを期待するように震えた。
──慣れてやがる、と思った。
誘いをかけてくるくらいだ、そうでなければ逆におかしい。それでも何故か面白くなくて、一息に最奥まで捩じ込んだ。
─後略─
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