GORILLA
6(R18)
 近藤の後腔に濡らした指を這わせ、深々と侵入する。彼を高める気はあまりなく、自分の入るスペースを性急に作る愛撫でも近藤は胸を大きく喘がせ、切なげに身を捩り、鍛え上げられた体に汗の玉を滲ませる。
 ──やっぱり、女の方がいいのかなァ、なんて。
 いつもより格段に感度のいい彼を見下ろし、そっと苦笑う。
 大輪の花の咲いた着物の前をはだけ、女のようななんて幻影を打ち砕くやまざきを引き出すと、彼に宛てがう。
「っ、ん…ザキ──」
 潤む彼の瞳の中で、化粧の崩れた女がしどけなく笑った。


2014.11.18.永


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あきゅろす。
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