SILVER
3(R18)
「っ…あ──」
 ベルトを緩め、下着ごと隊服のズボンを臀部半ばまで下ろした無様な姿を晒し、土方はその腕で表情を隠して濡れた声を漏らす。
 取り出したおきたを双丘の狭間に擦り付けると、土方は微かな怯えとそれを補って余りある期待露にその身をおののかせた。
「女だったら良かったのにねィ、アンタ」
 わざと侮蔑するように言ってやると反射のように腕の隙間からつよい瞳を覗かせた。紅い唇へ右手の指先を這わせ、口腔深くへねじ込む。
「そうすりゃァ、わざわざ手間かける必要ねェだろィ」
 殊更に唇に笑みを掃き、ひくひくと収縮する後腔の入口に先走りの液を自身で塗り付ける。
「ん、く…」
 軽く眉根を寄せた土方の舌が、沖田の指に絡む。熱く柔らかなそれを伝い深くを探る。微かに抗う気配を見せたが、吐き出そうとはしなかった。代わりに片手が項にまわされ、その肩口へ頭部を引き寄せられる。
 荒く指を引き抜いて彼の秘所へ差し入れると同時に唇で唇を塞いだ。
 下になった自分より逞しい体が小さく痙攣する。鼻にかかった甘い声が響いた。
 指に絡み付いてくるのをいなし、内壁を傷つけぬよう数度抜き差しして馴らすと、腹側の痼りにわざと爪をたてる。完全に下ろされていないズボンのベルトに引っかかったひじかたが大きく震え、煌めく蜜を革へ滴らせた。
「こんな淫乱のくせに男なんざァ…」
 呼気の触れる距離で嘲笑してやる。さっと顔を背けた彼はその口元を手の甲で緩く拭った。
「焦らす、な…総悟…ッ…」
 くぐもった声が零れる。かあっ、と目の前が朱く染まったようだった。
 沖田は指に纏わるぬめりをぐるりと内壁に一撫で押し付け、引き抜いたそれをぺろりと舐める。
 とろとろと先走りを漏らすおきたを押し付けた。ぴく、と小さく痙攣した土方の後腔はあっけないほどにあっさりと、おきたを最奥へ招き入れる。歓迎するごとく強くすがりついてくる熱に、またとくりと透明な蜜が溢れた。


2014.7.8.永


4/7ページ


あきゅろす。
無料HPエムペ!