SILVER
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どう考えたってあのラブホテルからここまで、そんなに時間がかかるはずはない。
──ということは。正気を取り戻したかに見えた山崎に、何かがあったに違いない。
不本意ながら事の経緯を自らの口で近藤と土方に打ちまける。二人の表情が共に曇った。
忌々し気に開かれた土方の口がきゅっと閉じられ、彼はすっくと立ち上がる。
「──もう手遅れかもしれねェが…その、桂のいた場所へ案内しろ。近藤さん、俺はそっちへ出向くから近藤さんは屯所で待機していてくれ」
土方は苛々とシフト表を見やり、近藤に振り返る。
「四番隊と五番隊に、桂一派と山崎を探させてくれ。何かあったら俺に連絡するんだぜ」
2014.3.27.永
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