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2月13日金曜日。
明日は学校が休みなため、女子から男子に少し早めのチョコレートが渡されていた。
俺の学校の場合は男子校だし、朝や放課後に待ち伏せされてたりもする。
そして、今回の主人公であります俺、三谷啓吾も義理チョコやら本命チョコやらを女の子…後同学年のやつや可愛い先輩から貰っちゃってます。
…女の子って、ほんと、可愛いよなー!
そんなにやけている俺を見ていた幼なじみ、斎藤秋人から一言。
「ミケは本当、モテモテだよねー」
少しぶすくされながらいうアキににやりと笑って言った。
「アキは、天馬先輩にモテてんだろ」
そう言うとアキは多少顔を赤らめながら言う。
「あー、そういう意味じゃないってば」
そんな幼なじみに頬を緩めながら言った。
「そう言えば、今年は逆チョコなんたらって言ってたよなあー」
「んー?そだっけ」
流行りには若干疎い幼なじみに苦笑すると、肝心のことを口にした。
「天馬先輩からチョコ、貰えるかもよ?」
その時のアキの顔はなんとも言えないぐらい可愛かった。写メったし後で先輩に売ろうかな。
ところ変わって昼飯を終え、五限目が始まっているだろう時間に俺は天馬先輩と対峙していた。
「あ?なんか用かよ」
アキが居ないことで威圧感を惜しむことなく漂わせる天馬先輩ににっこりと微笑みながら用件を言う。
「アキにチョコ、渡しませんか?」
題して!
ミケのドキドキバレンタイン逆チョコ計画っ
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