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インザ土曜!
 
 
時間は経ち、あれから約24時間後の土曜日の夕方、バイトを終えたミケが家にやってきた。


「よっす」

「お疲れ様ーって、あれ冬司も一緒なんだ?」

「…ただいま」


ひょいとリビングから顔を出すとミケと俺の弟である冬司がいた。

冬司は最近どこかの不良チームに入り、それからあまり帰って来ていなかった。…今日はちゃんと帰ってきてくれたのでよしとする。


「あれ、冬司髪どうした?メッシュ、だっけ」

「…うん、先輩に無理やりやらされた」


前まではワックスで立てたりしていたものの、染めてはいなかったか髪が一部青くなっていた。
本人は満更でもなさそうだし、俺が口出しすることでもない。


「似合ってるよ」


そういえばぶすっとしていた冬司は照れくさそうに笑ってありがとう、と言った。




「なにしてんのー秋人ぉご飯!…って啓吾に冬司じゃない!ご飯食べるわよね?今入れるから座ってまってなさい」

後ろから声がかかった、姉ちゃんから。
とりあえずドアから離れ、テーブルの自分の椅子に座るとミケも冬司もリビングに入ってきた。






夏美姉ちゃんが作ったご飯を食べ終わり、風呂も入って現在20:15、ミケと二人で俺の部屋にあるTVゲームを満喫中。ちなみに格ゲーだ。



「明日さあ、五人で遊ぼうぜ!」

唐突にミケが口を開いた。そう言えば、五人で遊ぶのはあまりなかった気がする。

ミケはバイトが毎日のようにあるし、俺は保育園の子どもたちと遊ぶ約束がある、ナオは家の道場で稽古、トモは弟たちの世話、リョウは塾があるからみんな五人で集まって遊ぶのはなかなか無理があった。


「いいけどさー、ナオたちは?聞いたの?」

必殺コンボをくらわせながらミケに聞く。俺たちがよくてもあの三人が良くなければ意味がない。


「昼間バイト先で出会ってさーオッケーだって!って!うお、負けたし」


ミケはコントローラーを放り出して寝そべった。
俺は苦笑しながらゲーム機を片付けた。

明日が楽しみだ!





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あきゅろす。
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