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04

「ぎゃあああ!!」

拝啓、今頃ヨーロッパにいるだろうパパンにママン…あなたの息子は星になります…。







「…大丈夫か?」

「な、なんとかっ」

初めてのバイクはとってもスリリングで、何度も振り落とされると思いました。いやまじで。

ここは学校のバイク置き場で他にも何台かあった…いいのか?学校っ



ていうか、体にバイクがあってないのか、股と腰がもの凄く痛い…


「先輩…腰と股が痛いです…」

「ブッ!」


その事を先輩に伝えると思いっ切り吹き出された。…そりゃあ俺はさ、アンタみたいにデカくはないけど一応170はあるんだからな!

そう思って軽く睨む。
…よくよく見てみると先輩の耳が赤かった…見なかったことにしよう…。






ー天馬サイドー


朝迎えに行くと、もう秋人は待っていた。

手を伸ばせば触れれる距離にあることが嬉しくて抱きしめてキスしそうになったがなんとかこらえた。
せっかく付き合わせたのに今以上嫌われたらやべえしな…
「はよ、」

「お、おはようございまちゅ…」


んだこの可愛い生物はっ!!!
ちゅ、てこいつ…
よく噛むよな…かわい…


真っ赤になってる秋人の頭を二、三回軽く叩くと秋人はちらりと上目遣いでこちらを伺ってきた。

身長的にそうなるんだろうが……保つかな、俺の理性。




その後、若干嫌がる秋人を後ろに乗せてバイクを発進させた。

安全運転をしているつもりだが、秋人からは「ぎゃあああ!!」とか「ひぃぎゃっ」とかが聞こえた…やべ、こんな悲鳴まで可愛いとか思ってしまうあたり末期だろう。



学校につくと、秋人に大丈夫か、と聞くとなんとか、と返ってきた。

なんとか、か…



「先輩…腰と股が痛いです…」

「ブッ!!」


やっべえ…何言い出すんだ、こいつは。
情事後とか思っちまったじゃねえか…

鼻血は…出てねえな…
良かった…





鬼塚天馬はとんだムッツリ野郎、そして色んな意味で内弁慶でした…




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