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突然の告白

「秋人、お前が好きだ。俺と付き合ってくれ」

「………へ?」


ども、こんにちは。
キング・オブ・平凡こと斎藤秋人(さいとうあきひと)です。

今、俺の目の前にいる……その人は、この地域の人間なら誰でも知ってるあの、最強と詠われる超ド級の不良様だった。





俺は、俺は……
どうしてこんな目にあっているんだ―――っ!!









今日は週代わりの掃除当番で。
同じく掃除当番だったやつらが彼女やら彼氏とデート、バイトなどなどで出来なくなったからしょうがなく、俺は一人虚しく掃除をしていた。


日が橙色に輝く頃、後はゴミ捨てだけになり、人気がない廊下を一人で歩いていた。

人気がない廊下を歩くのは不気味だったが、途中で何人かの先生や運動部の友達に出くわし……今日のご飯は何かな、なんて考えながら校舎裏にあるゴミ捨て場まで急いだ。


ゴミが捨てが終わり、帰ろうと踵を返すとと噂の彼がいた。

この学校じゃ、いやこの地域じゃ知らない人はまずいないだろう。……最強の不良、鬼塚天馬(おにづかてんま)だ。




「…えっと?あの…」

「・・・」

なんでいるのぉおお!!?
無言と言うのがさらに怖い、怖すぎるっ!

冷や汗がたらりと背中を流れるのを感じた。




ちらりと見る鬼塚天馬は噂通りの外見をしていた。

夕日の橙色に反射して綺麗な銀色の髪に、恐ろしいほど整った美しい顔、細身だけれども男らしくてがっしりしているたくましい体にスラッと伸びた足。羨ましすぎる。

ちなみに俺、足フェチなんですよね…まあどうでもいいけど。



それにしても、とちらりと鬼塚天馬を見る。

この気まずい空間をどうにかしてほしい。
かれこれ五分ぐらい経ってる気がするんだけど…

どうすりゃいいんだろ。



「おい、」
「はひっ!?」


いきなり声をかけられ変な声がでる。

女の子とか可愛い男とかなら「きゃっ!」とかだろうが、俺にはそんなの出来ないし、出来てもきもいだけだ。



「なななな、ぬわんでしょうか…?」


綺麗な声だな。
と、かみながらもそんな事を小さく思った。


俺が女の子だったなら惚れているかもしれない。
が、俺は男だ。
そんな趣味はない。





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あきゅろす。
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