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ああ、さっきから僕らしくない
ずっとそわそわしてばかりじゃないか

草壁がチラチラと僕の様子を伺ってくる
(なんなんだ、というより僕がそわそわしてるのがバレたのかな)


理由はたった1つで、今日は僕の誕生日だから
いや、僕の誕生日に僕の大好きな彼女から来たメールというのが正直なところ


だって〔今日恭弥くんのお家にお泊まりしに行っても良い?〕なんてメールが来たら男なら当たり前だと思うけど、期待する
寧ろ彼女からこんな可愛いメールが来て期待しない方が男としておかしい!


彼女は応接室に午後5時頃来るって言ってたんだけど、今はもう5時を20分も過ぎてる
なんとなく心配とか不安とか期待が交じりあって、彼女と早く会いたくて仕方なかった



長針が6を指したところで、僕は彼女が事故にでもあったんじゃないかと心配になってきて、いつも彼女が学校に来る通学ルートを通って彼女の家に来たものの、彼女は居らず、そのかわりお母さんが、あの子ならお昼頃に学校に行ったわよ、なんて言うから僕は又焦って学校へと引き返した

急いで帰ってきてバン、と応接室のドアを思いきり開けたもの、そこにはびっくりした様子の草壁しか居ない


(どこに行ったの…早く会いたいよ)


そう考えてしまう僕は凄く彼女に依存してる、と思えてきて苦笑を漏らす


その時、廊下をぱたぱたと走る音がして、その音が近付いてきたかと思うと、応接室のドアが開いた

そこに立っていたのは、少しだけ髪が乱れた彼女で、「遅れちゃってごめんなさい!」と謝る

「ほんとだよ、何分僕を待たせたと思ってるの」

「こ、これ作ってて!!」
そう言って後ろに隠していたケーキを僕に見せて笑う

「特別に家庭科室借りてケーキ作ってたの!恭弥くん、今日お誕生でしょ?」

あぁ、だから家に居なかったんだね
そう思ったけど、絶対に彼女には教えてあげない
だって僕が不安で君の家まで行った、なんて恥ずかしいでしょ

「…だから、機嫌直して?」

「別に元から怒ってないよ。それよりもほら、早く紅茶でも淹れてよ」

そう言うと少しぽかんとしてから、にこっと笑って「うん!」と言うと、ケーキをテーブルに置き紅茶を淹れにいく
(くるくると変わるその表情も可愛くて仕方ない)

紅茶とお皿、フォークを並べて、彼女がケーキを切り分ける


「そうだ」

「ん?」

「もう、これからは勝手にどっか行ったりしないでね(…不安になるから)」

「大丈夫!私は恭弥くんから絶対に離れないよ、大好き‥!」

(!きゅん…)


消えた姿
(でも僕たちは必ず再び出逢うんだ)(愛の力で、なんてね)


あぁ、本当に今日は僕らしくない
でもたまにはそんな日も良いんじゃない、と思えるようになったのはきっと君のお陰

君が僕に色んな感情を教えてくれたんだ



「僕も愛してるよ」

そして頬に軽くキスすると、彼女は頬を押さえて照れるんだ
(やっぱり君は可愛い)





君の存在が僕へのプレゼント!























5月5日さまに提出!ありがとうございました^ ^
0430 日辻


あきゅろす。
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