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「ちゃんと理由があったの?」
「当たり前だ。理由がなくて、入学ができるか」
彼にしてはマトモな言葉だ。

いや違う!そんなことより、理由の方が知りたい。

「…聞かせてくれない?」
「あぁ、実はな…」
アテムは隠すこともなく言った。







「相棒が…いないと…その、寂しいんだ。」
「はっ?」
口を開いたら、アテムはポロポロと本音を出す。

「その…この仕事をやって、数ヶ月経つんだけど、やっぱ…相棒がいないと寂しいというか〜…こんな時、相棒ならどうしてるんだろうっとか」
「つまり君は僕がいなきゃ何もできないと!」
「ち、違う!」
「じゃあ何!」

僕が問い立たそうとした時、

「お客さん〜、もう着きましたよ〜」
運転手さんが言った。
「今だ!」
アテムはそう言って、一瞬のうちに走りぬけ、バスを降りてしまった。

「あっ!待て!」
僕が後を追いかけようとするが、無言で運転手さんに止められた。

「お客さん、お金、さっきの人の分もお願いね!」
「はっ、はい!」

こうして僕はアテムに逃げられた。

でも家に帰って、ボッコボコにしたのは言うまでもない。

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