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サンセンチ(スマユリ前提タイ→ユリ)




※純粋なタイマーファンのYOUには閲覧をお勧めできません。
腹黒タイマーが許せる方のみGO!←














「あれ?」


のどかなメルヘン王国の昼下がり。

柔かな日差しの中、自称妖精なアイドル・タイマーは散歩中に珍しい光景を見つけたようだ。




「オヤオヤ〜、こんな所でお昼寝だなんて珍しー」

某CMソングに出てきそうな大きな木の下で、すやすやと寝息を立てている吸血鬼の姿。

近付いてもまるで起きない辺り、かなり熟睡なご様子。


吸血鬼ってやっぱり昼間は眠いもんなのかな…


あ。そーだ


僕は持っていたバッグから、たまたま持っていた(のではなくいつもチャンスを窺っていた)白いうさ耳帽子を何気なくユーリに被せてみた。

ら。

うわーvVやっぱカワイイーv

うさ耳が風でふわふわしてて、なんだか本当に白ウサギみたい。

前から似合うと思ってたんだー、今度衣装フルセットで持ってこよう♪


着てくれる確率は0に近いけど…



それにしても


普段の彼なら絶対に拒否するであろうキュートなウサギさん帽子を被せられても、気付かず夢の世界なユーリ…

本当、綺麗だよね〜


いつもは少しキツめの、ルビーのような輝く瞳は今は静かに伏せられていて。

長い睫毛が呼吸する度に微かに震える。

そよ風に揺られる細い銀の髪は、まるで真っ白なその頬を撫でるよう。

本当に、僕と同じ男だなんて思えない。


思わず見惚れてしまう程に綺麗な寝顔。
きっといつまでも見ていても飽きない、なんて思ってしまうのは…



はあ。


溜め息が零れる。

これは相当な重症かもー?てゆうか手遅れ?


だって、僕はもう君の事考えてると夜も眠れない位に好きになってしまったんだから!

僕はきっと2回目のポップンパーティーで一目見た瞬間から、心を撃ち落とされたに違いない。



でもね。

僕は知ってしまったんだ。




さっきよりももっと近い距離で彼を見つめる。

ユーリの服の隙間から見えるか見えないかの位置にある、首筋の赤い跡。

まさか虫刺されとかじゃないのくらいはさ、分かるよ。





…ユーリが、ただ一人だけ…その人の前じゃ少しだけみんなに見せるのとは違う表情をする事を。


…僕は知ってるんだ。

きっと君は無意識なんだろうけど。


それはね…………










――スマイル。



そう、彼を見るときだけ君の瞳は違う。
その名前をを呼ぶ声もどこか…
言葉でどう違うって言い表すのは難しいけど…うーん、でも僕にはバレバレ。


だって僕はね、ユーリの事を知らず知らずの内に目で追うようになっていたから。



ユーリにとってスマイルは“特別”

スマイルにとってのユーリの存在もまた“特別”なんだ。


それが痛い程に伝わってくる。

二人がどれだけお互いを思いやってるかが分かってしまうから、悔しい。


僕だってユーリの事がこんなに好きなのに…

片思いの切なさはこんなにも苦しいものだなんて…―――

キュッ、と口唇を噛み締めた。







でもね。








諦めてなんか、あげない



そっと、ユーリの白く透き通る頬に手を添える。

予想以上にに滑らかなきめ細かい肌にほんの少し、驚いた。


こんなに夢中にさせるような恋愛なんて、初めてで。


ね、いつか僕の方を振り向いてよ?


何も気付かず、眠り続ける君の少し開いた口唇に…惹き付けられるように近づく。



――だってあんまりにも無防備な君がいけないんだよ?――














「タイマー、ナニしてるノ?」



瞬間、硬直しそうになった首をギギギ、と音がしそうな勢いで後ろへ振り返らせる。


「やぁ、スマイル」


最悪…っあと3cmって所だったのに…!!!

「…へぇ、君は変態かい?人の寝込みにうさ耳を着けて襲おうとするだなんてね」


顔はいつもの通りの笑顔―スマイル―だが、何か明らかに怒りのオーラが見えるのは僕の気のせいじゃなさそう…


「あははっ☆やーだなー、ちょっと悪戯しようとしただけじゃん」

僕は男の子襲う趣味無いし〜?

となんとか平静を取り繕い誤魔化す。

「そうだよネ〜★あ、うさ耳忘れないようにね、ハイ♪」

ユーリの頭からうさ耳帽子を取り、僕に手渡す。


「あー、そうだね、じゃあ僕はそろそろ帰らなくっちゃ♪またねー」

とにかく立ち去らないと何かしらマズイ気がしたので足早に駆け出そうとする。

と、



「…ユーリに手を出したら許さないから、ネ…?」


背後に投げ掛けられた台詞は、氷のように冷たい声色だった。





(それでも、負けられないんだ)



それはきっと、宣戦布告。










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 な ん だ こ れ は 。

我が家では初?な黒いスマちゃん(笑)

これ以上続けたらタイマーが暴走で裏行きになりそうだったのでスマさんに登場してもらいました\(^O^)/メシア!!

タイユリ需要無いだろうしSSは流石にアップするの自重…します…(^q^)(^q^)(^q^)
でもネタはあ(ry


(09'6/17)

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あきゅろす。
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