ジェネレイション3
※もうお分かりかとは思いますが、ユーリが目覚めた直後の世間知らずなドタバタラブコメディです。
ん?ラブはどこにいった。
とにかくキャラ崩壊。
ウィーン...
「?!」
な、なんだ今のは?!窓ガラスが勝手にスライドしたぞ…??!
「ヒヒッ、今のはねぇ“自動ドア”になってるんだヨ」
びっくりしたのがつい顔に出ていたのか、スマが今しがた通ったガラスを振り返りつつ言う。
「自動…ドア…?」
何故一人でにドアが開くのだろう、一体どのような仕組みになっているのか…
そうそう、私とスマイルは散歩の途中で“でぱーと”とやらに入ったのだ。
…ガヤガヤ…
「なんだ、この建物で舞踏会でもあるのか?随分な人だかりだな…」
「や、違うヨ;てゆーかデパートなんだから閑散としててもマズいでしょ(笑)」
見渡す限りの広い空間には棚に積まれた雑貨やらアクセサリー、生活用品まで。
その周りに何人かの人間が集まり、物を手に取り吟味しているようだった。
着ている服や装飾品なんかから察するに、身分や人種は様々なようだが…
「…祭りがあるわけでも無さそうだが、でぱーととやらはこんなに常に賑わっているものなのか?」
「んー、そうだネーまぁバーゲンの時なんかはもっとすごいケドネ」
「ばーげん?」
聞き慣れない単語に首を傾げる。
と、ゆうか前から思っていたがスマはやたらと人間界の事情に詳しいのだな。
「あぁ〜何て言うのカナ、安売り?みたいな」
「ほう、なるほど。豊作だと確かに城下町の品物なんぞも安くなるらしいからな」
「う〜ん…ちょっと違う気もするケド…ま、大体そんな感じカナ」
ん?今のは見間違えではあるまいな…?!
「スマッ!!アレを見ろ!」
「へ?」
物珍しい光景に、辺りをぐるぐると見渡しながら歩いていたが、私はとんでもないものを発見してしまった。
それは……
「 階 段 が 動 い て い る ! ! 」
「ハィ?!何のコト…あぁ、」
私が思わず大声を上げる程に驚いてしまったというのに、スマは全くもって動じずといった様子だ。
なんだ貴様…!!アレを見ても何とも思わんのかっ?!
「ユーリちゃん、アレはね エ ス カ レ ー タ ー だヨ」
「エスカレート?…いや、特に私は何もエスカレートしているつもりはないが」
全く、スマの奴はいきなり何を言っているのだ。
質問の答えになっていないぞ。
「…ユーリの電波っぷりは日々エスカレートする一方だケドネ」
「電波?…フッ、まぁいい。知っているのなら勿体振らずにあの難解な階段の仕組みを教えろ」
「ハハ…難解なのはユーリの頭の方だけどネ(ボソッ」
「何か言ったか?」
「んーん何でもナーイ★(フゥ…この様子じゃあ電化製品のフロアなんて絶対連れていけないネェ…)」
スマはさっきから何をブツブツ言っておるのだ。
おかしな奴め。やはり変わっているな。
「なぁ、ところで…登ってみてもよいか…?」
人間界にもまさかこんなに面白そうなものがあるとはな…!
「はいはい、どーぞぉ、って走んないノ〜(笑)
「うわぁぁっ!なんだこれは?!全然前に進まんぞ!??」
私は今、全力で走っているつもりなのだが。
「…?ッキャー!!ユーリちゃんそっちは下りエスカレーターだからァァァァァァァ!!」
「くっ…魔の階段め私に刃向かうつもりか!ならば…ッ」
バッと翼を広げ床を蹴る。
「ちょっ、何してんノっうわぁぁぁぁああ人が来る!!すみませ〜ん!誰かその人を捕獲してください誰かァァァァァァアァァァ……(息切れ」
――…でぱーとを出る時に青い服を着たけーびいんという奴らに何か注意をされた。
でぱーととはマナーに煩いのだな。
まぁ、外の世界を知るのは悪いことでは無いからな。
スマ、また頼むぞ。
その…い、一緒に散歩に行ってやっても、構わん…からなっ///
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念のため言っておきますが当サイトのユーリがこうなのはこのシリーズだけです、よ!
完全にただのギャグです、よ\(^o^)/
(09'9/22)
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