ジェネレイション(Deuil)
――…ユーリが永い眠りから目覚めた時の話?
あぁ、僕は200年という時の重さを感じたよ。
すごく切なくなったんだ。
だってね、ユーリは………―――
――…「おい、貴様ッ!!黙って私の敷地内に入るとはどういうつもりだ…!」
突如として背後から聞こえたのは、この城の主であるユーリちゃんの怒りオーラ溢れる声。
えー、何事?!
「ちょっ、ユーリちゃんついにボケたの?僕の顔も覚えてないなんて〜!!」
僕はかなりショックを受けて唖然としてしまった。
「いや、違っ…おまえではなくてだな…そいつの事だ!!」
「へ?」
僕の後ろを指差すユーリ。
そこに何があるのかと見れば…
「そこのお前だ!!不法侵入とは無礼なっ!!それに…何故そんな箱の中に入っているのだ?!」
ユーリが全力で話し掛けているのは、僕がさっきまで見ていた テ レ ビ で し た 。
「あのー、ユーリ?それはテレビって言ってn「なっ?!なんだ、この物凄いスピードで動く物体は!!?」
次にテレビに映った人間の運転する車を見て、僕の説明も遮り更に絶叫し始める。
「や、だからね…そr「スマ…!今のを見たか?!金属の塊のようなものが凄い速度で移動していたぞっ!!でもこんな狭い箱の中にどうやってあんな空間が…」
「あはは、ウン、スゴいよネ…」
何かもうドコからツッコミを入れたらいいか分からないんだケド……
そんな僕をよそに普段はクールな(?)可愛い吸血鬼のこの子はまた映り始めた映像の人間に対して、
「この私を無視するとはいい度胸だな」
などと言う。
うーん…まさにこれって
「ジェネレーションギャップってやつ?」
「??なんだ、それは」
苦笑いしながら言う僕に対してこの子はまるで何も分かっていないかのように首を傾げています。
や、正直その仕草は可愛い…!!かなりクるものがあ…じゃなくて、えぇと…話を戻そう。
「君が眠っていた間に世の中の科学は大分進歩したわけだよ」
「ほう、そうなのか」
科学何なのか自体分かっているのか危ういユーリは、今度はとてとてと効果音が付きそうな雰囲気で歩いてキッチンまで向かう。
「ところでこの開けると北極へあっという間に行ける機械もそうなのか?」
「あー…;冷蔵庫のコトね、それ別に北極に行けるわけじゃないヨ、ユーリ」
当たり前の事を教えてあげれば、目を輝かせながら好奇心を隠せない様子で問い掛けてくる。
「何?!では何処の国なのだ?どれ、寒いのはあまり好きではないが少し探索でもしてみるとしy「ちょっ、待ったァァァァァァアァアアア!!!冷蔵庫に入らないノ!!」
なんと冷蔵庫に足を一歩踏み出そうとしたユーリを、寸でのところで引き止める。
「もうっ!これはどこ○もドアじゃないんだからネ?!」
「…ど○でもドア?フッ、まぁいい。どちらにしろ私は北極などに興味は無いからな」
あー、なんかもう…ユーリったらズレてるヨ…
「君ったら、ホント天然なんだから…」
「天然…?何を言う、当たり前だ。私が人工な訳無かろう」
「…………………」
「スマ?」
黙ったまま俯く僕に訝しげな声で呼び掛けてくる君。
あぁ、駄目だ。もう堪えきれそうになっ…
「…ぷっ、あはははははははっ!!もー、天然なユーリちゃんもカワイーイーッvV」
「ふぇっ?!…か、かわいくなっ…!!!スマっ!〜〜///」
―――「ってな感じにさぁ、苦労したんだから。現代社会に適応できるように色々とネ〜」
「はは…ユーリらしいッスねぇ」
とある日の午後のティータイム。
僕の話を聞いていたアッシュがくすくすと笑う。
「もう、そんな昔の話などしなくてもいいだろうっ!」
恥ずかしさを全開にしながらユーリは制止に入るけど…その反応が逆に可愛いからやめてあげない♪
「僕はどんなユーリも好きだからイイの〜☆」
「ばっ、ニヤけ面で言うな近寄るなっ!!」
おやおや、照れてるねぇ…ホントいつまでたっても初々しいからついいじめたくなっちゃう♪
「今日も平和ッスね…」
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ギャグですか○rz
こんな存在がギャグみたいな奴のくせにギャグを書くセンスが無いですネ←
や、でもこのありがちネタは1回はやっておかないと。笑
にしてもユーリがこんなアホなのとかどうなんですかね/(^o^)
でも私はどんなユーリさんでも愛せます(キラリーン
(09'07/01)
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