裏門の番人!!
そういえば…………………
さっきの子、誰だろう。
女の子かと思ったケド、男子の制服着てたし…
ちょっとびっくり。
すっごく美人だったけどなんかかなり愛想悪かったし、あんまし仲良くなれなそう〜。
あ、もしかしたら人見知りとか…?
う〜ん…
でもなんだろう。
何か、さっきからずっと引っ掛かるんだよネェ…………
「………」
「…………;」
睨み合いを続けること数十秒。
「(どうしよう…こいつ、何かヤバいオーラ放っているわ…!!)」
「…きょひょひょひょひょ!!」
ビクッ
「(ちょっと何なの〜!?)」
突然奇声を発した様子を見て、足が竦んでしまうスミレ。
「どうしてキミはこんな所にいるのかなァ〜?この場所はボクのテリトリーだよォォォ?」
目をギョロギョロさせながら見てくる視線を不気味に思い、自然と冷や汗が流れてしまう。
「な、何よアンタ!何者な訳?!私はこの学校の生徒なのっ今日から!!」
「…ヘェェ〜?じゃあ何でこんな校舎裏まで来たんだい?もうすぐ始業式の始まる時間だというのにねェ〜」
「そ、それは…っ」
みんなに自分の夢を話したら笑われて、怒って走り出したら此処まで来てしまっただなんて恥ずかしくて言えない。
「別に、何だっていいでしょ!アナタには関係ないわっ!」
「きょひょっ!!残念ながらそうもいかないんだよねェェ〜、一応はこの学園の平和を守るっていう仕事を任命された身だからね。仕方なく…」
ザッ、と芝生を踏み付け飛び上がるその人物(果たして人かどうかの判断が危うかったが)
「…ぇ?……ッ…!?」
思わず後ずさるが、木の根によってつまづき後ろへ転んでしまう。
「消えて、もらうよォォォ…!!!!」
「…ッきゃぁぁぁぁぁ!!?」
「「ちょっと待った(待つッス)〜!!!」」
寸での所で、今まさに攻撃しようとしていたその人物の動きが止まる。
「…何?君達の知り合いかィ〜?きょひょひょっ」
そして至極不機嫌そうな声を出したあと、首の向きをぐるんと変えて止めに入ったスマイルとアッシュを見る。
目を見開いて眺め回すその様子は正直、不気味。
「極卒さん、その子は俺達と同じ学園の生徒なんスよ;」
「ふぅん…あっそ。なら、仕方無いねェ〜…死刑も拷問も、無しにしといてあげるからさっさと戻ればァ?」
本人は楽しんでいるような、残念がっているような声でそう言ったのだが…
極卒がくるりと背を向け、裏門の奥へと姿を消すまで様子を伺っていた二人はやはり何か苦手だなぁ…と思った。
そしてあの番人に関する裏話はどれもこれも……
「お〜い!」
後方から、タイマー、ジュディ、マリーの3人が追いついて走ってきた。
「スミレちゃん無事だったのね!よかった〜!!」
「もうっ…一体なんだったの…!?」
解けた緊張と安堵でポロリと一雫、涙を流すスミレ。
いくら強がりで負けず嫌いな性格と言えど、この学園の内部事情を知らない者にとって初回から命の危険にさらされてしまうなんて相当、恐ろしい。
「怖かったでしょう?」
心配そうな顔で覗き込む一同。
しかし…
「こ、こんなの…っ平気よ!私はゆくゆくは世界を征服する女なんだから!!」
涙を拭き、そう言うスミレの様子は幾分か落ち着いたらしい。
その点ではさすが、世界征服を企むだけの器ではあるのだろう。
「おいおい、おまえらとっとと式場に並べよ」
突然、場の雰囲気をガラッと変えるかの如くそこに現われた声の主は……
「「MZDッ!?」」
「や、スマイルとタイマー。せめて校長と呼べっていつも言ってんだろ」
まるで少年なのか青年なのか、イマイチ分からない風貌の男が発した言葉に驚きを隠せない人が約1名。
「えっ!?この人が校長ぉ〜〜ッ!?」
始まりの朝、スミレの絶叫は広い校庭中に響き渡ったかのように思えた。
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極卒くんのキャラと口調が分からないです(/--)/ぅぅ
そして私タイマー好きだな^^
今気付いたんですがジュディとマリーって…ジュディマリなんすね(笑/え、もしかして今更!?
しかし、それにしてもヒロイン(我らがユーリ様)が登場しないし、萌えの無い内容でしたね今回←すみません(´q`(○≡(`∀´#)
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