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ガイジンさん?(長曾我部元親)

※ちょっと「事後」的な空気ですので苦手な方はバックプリーズです。でも全然破廉恥くないです!若干下品なだけなのでむしろ笑ってやってください。よっしゃ笑ってやるぜ!って方はスクロールプリーズです。ちなみに現代パロです。
















「う…はぁー、んん…ってぇ〜…」



…朝か。頭いてぇ、ガンガンしやがる。。
ふと見ると外はもう明るくて、スズメかなんか…とりあえず小鳥が鳴いてる。つーか店を出たのが4時?とかだったから、そらもう朝通り越して昼近くだろうな。







野郎共が久々に宴会がしたいだのなんだの言い出して、俺たちは馴染みの大衆居酒屋で集まってどんちゃん騒ぎ。就職や進学でバラバラになっていた奴らも帰省して結構な人数が集まった。これだけいりゃあ店はほぼ貸し切り状態。騒ぎに歯止めが利かず、大半がベロンベロンになるまで酔っ払った。思い出話に花を咲かせ、気がつくととっくに日付は変わっていたが誰も解散しようとしない。まぁ俺が声掛けるまでは終わらねぇんだけど。


と、まぁ遅くまで飲んで終電もなくなった頃。ようやく解散した俺たちは、たしか…タクシー拾うより始発まで待って帰った方が安くつくってんで、あっち系のホテルでご休憩でもしようと、したはず。や、めちゃくちゃ酔っててあんま覚えてねぇんだけどな。大体そんなとこだったと思う。2、3時間寝りゃ酔いも醒めるし。





さて。身体もどこも痛くねぇし、あ。頭は別な?思いっきり二日酔いだから。でも酔って吐いたり転んだりはしてないは…ず…!?






「……え、だれだ?」






俺の寝てたベッド。起き上がって手を突いたそこには俺のものではない体温。隣に、見知らぬ女…?すーすーと寝息を吐きながら気持ちよさそうな顔をして眠っている。化粧をしていないその顔はまだ幼さを残していて…やべぇコレ犯罪?




うっわ、記憶ねえ!




けど俺ら二人とも服着てないし、コレはやっぱそーゆーコト、だよな。うん。ってうんじゃねぇよ!全然うんじゃねぇけど!つーか野郎共はどこ行きやがったんだ!?ってこれは野暮だな、あいつらきっと気を使ったんだろ、どうせ。




「んぅー…」




俺の横では若干焦り気味、というか後悔に苛まれる俺を尻目に眠ったままの女が小さく唸って寝返りを打った。記憶はねぇが…幸せそうな寝顔を見る限りでは無理矢理襲ったとか、ひどくしたとかじゃなさそうでよかったが…。


とホッとして、3秒後にハッとした。


…よくはねぇんだって!


記憶飛ぶ程酔っ払ってするコトじゃねぇよ。それはわかってるぜ、俺ももう大人だ!

でも。言い逃れは出来ねぇ、こいつの目が覚めたらまず謝ろう。起こしたコトの重大さはわかってるが、それしかないのもまた事実。こいつに許してもらえなくても。







とにかく落ち着け俺、まずはシャワーだ。ってなんか普通に事後みたいだな…いや、事後には違いないか。


違いない?いや、確証はねぇんだって!あぶねーあぶねー、やっぱり俺まだヒヨってる!さっきからノリツッコミ多いしよぉ!


…シャワー浴びたらコーヒーでも飲もう、落ち着け俺!鬼と呼ばれていた俺はどこ行きやがった!







「…まだ寝てるか」


ベッドルームに戻っても女は目覚めていないようだった。ゴロゴロと寝返りを打つ様子が猫みたいだな。ったく、気持ちよさそうに寝やがるなぁ。なんだかんだで今すげぇ癒されてるよ俺は。


でもなぁ、このままじゃ埒が明かねぇ…起こすのは、ちょっと気が引けるんだが。ちょいと女が眠るベッドの淵に腰掛けると、沈んだ反動で身体がころりと俺の方に向いた。ちょうどいい、と声を掛ける。


「嬢ちゃん?」


眉をひそめる仕草の後、今まで閉じられていた目がぼんやりと開く。少しの間彷徨った視線が俺を捕らえた。




う…かわいいぜ…




っじゃねぇ!…何を言われるか。罵倒か、絶叫か…朝から凹むなマジで。


「…目、覚めてるか?」
「…うん?」
「あの、」
「……」


やっぱり反応がイマイチ、寝起きの頭には何言っても通じねーかな?


「う、」
「う?どうした?」
「…うー…っ、」


うんうんと唸りながら枕に顔を埋める。そいつの行動は相変わらず猫みたいで愛らしかった。が、その口から出た言葉は。


「…気持ちわるい、吐きそう」
「あ、あぁー!?」


苦しそうに顔を歪めて口を押さえる。まさに今口からブツが出そうな勢いらしいが何とか耐えているような状態、もちろん目は涙目だ。


「ちょ、待て!トイレまでガマン!できるか!?」
「…(こくこく)」


未だベッドの上にいる彼女から布団を剥がす。おっとぉ!キレーな白い裸体に一瞬目を奪われた!いやいや待て俺!今はそれどころじゃねぇぞ!今まさに惨劇が起ころうとしているんだぜ!


と一瞬で理性が欲望を打ち負かし、何か羽織らせるものを探す。とりあえず手近にあった俺のシャツを引っ掛けて、肩を抱いてトイレへ直行。ふらふらとした足取りの覚束ない女を支えて、またその柔らかさにくらりとした。



「(ったく俺はどんだけ盛ってんだ…)大丈夫か?ゲーしていいぞ、水持ってくるから待ってろ」
「ぁぃ…」






コップ一杯の水を手にトイレに戻る。俺が連れてきたときの態勢のまま、便器の前で蹲っている。背中をゆっくりさすってやると、それに合わせて深呼吸をして落ち着いたようだった。


「ほれ、水飲んどけ?」
「ありがと…ございます?」
「プ、ッハハ!なんだそりゃあ。ちょっとは落ち着いたか?」
「はい、すみません」
「いいってことよ!」


「あの…ところで、どちら様ですか?」


にかっと笑って応えてやれば、少しの微笑で返された。直後の至って真面目な質問とこの状況がミスマッチで俺は笑いそうになった。けどそこはぐっと堪えて、俺のわかる範囲での経緯を話すことにした。もちろん、トイレではどうだろうと思ったのでベッドルームで。









「…そういえばなんか思い出してきました…」
「俺はイマイチまだ…なんだけどな、その、ごめんな?」
「謝ることないですよ、あたしだって泥酔してたし…」
「いやそれでもやっぱ男だし、俺が悪ィだろ」
「違うんですって!あたしが…あたしから襲ったような、気が、しなくもないし…」
「…あぁ?そう、か?まじでか!?」



こいつの話を詳しく聞いていく内に、俺も少しずつ記憶が蘇ってきた。肝心の状況は、というと。


酔っ払って歩いていたところ、居酒屋から集団で出てきた俺たちと遭遇。その時こいつは一人で、人生初の自棄酒をしたあと友だちとちょうど別れた所だったらしい。集団の最後尾にいた俺を見つけて、「銀髪=ガイジンさんかも!」とちょっとテンションの上がってしまったこいつは俺に声を掛けた。イイ感じに盛り上がってしまって、そのままホテルで…ということらしい。
あ、盛り上がったのはこいつの気分だぞ!もちろん、その後には俺の股間もしっかり盛り上がったけどな!




「だから、やっぱり悪いのは全面的にあたしで…ホントにごめんなさい」
「いや、でも俺も…悪かったな。あんただけの所為じゃねぇって」


耳でも付いてたらしゅんと垂れ下がっているであろうほど意気消沈してしまった女。あ、名前…聞いたかもしんねぇがやっぱ覚えてねぇ!



「あの、元親さん、でしたよね?」
「お!?おぉ、名前教えてたっけか」
「はい、その…最中に、呼べって言って教えてくれて…」
「うわ、悪ィ…強要したのか俺」
「それは全然いいんです!あの、それより何かお詫び…したいんです」



だから連絡先を教えてください。



そう来たか。つーかお詫びとかいいからそれよりも俺は。



「名前、何だ?あー、一回聞いたかも知れねぇけどよ」
「…みょうじなまえ、です」
「なまえ!なまえな、お詫びとかマジでいいぞ?」
「でも!元親さん、あの、ナントカ組みたいなとこの人じゃないんですか?」
「あぁ?何言ってんだ?」
「だって、一緒にいたお兄さんたちも悪っぽい顔してたし“アニキ”とか言って…ってあぁ!ごめんなさい!」
「ははっ!そりゃあおもしれぇな!確かに顔は厳つい野郎ばっかだけどな、組とかじゃねぇ、ただの渾名みたいなもんだ」


と、とにかく連絡先を!となまえが譲らないので携帯の番号を教えておいた。


つーか土下座でも切腹でもなんでもしなきゃなんねぇだろうな、とか思ってただけに拍子抜けだ。
ん?そういや、自棄酒女にしてはえらく幼い顔立ちのなまえ。


「なまえ、年いくつだ?」
「ハタチです」




よかった…!未成年じゃなくて!




「ハタチ超えないとお酒飲めないじゃないですか!」
「そりゃあわかってるが…なまえの寝顔、子どもみてぇだったしな」
「確かに居酒屋行っても身分証明書見せろって言われますけど…(は!す、すっぴん見られたんだった!童顔なの気にしてるのに!)」
「まぁ胸とかは立派なモンだったけどよ」
「ちょ!セクハラですよ!」
「んだよーてめぇで誘ったんだろ?」
「うぅ、(何も言い返せないうえに流し目してもサマになるイケメンめ!)」
「あと敬語使わなくていいぜ?俺らもうそれ以上の関係だろーが」
「元親さん…さっきから楽しそう…」
「めちゃくちゃ楽しいぜ!なまえかわいいしな!」
「(にかって笑顔でそういうことサラリと言うな!)」










ハネウマ元親ver.
設定的に野郎共とは高校時代の悪友同士とかだといい。政宗くんともそんな感じでつるんでて欲しい!笑

09/08/01


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