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厨二病とあざとさと絶対選択肢と(赤+月)
※の/うコメパロ



「どどどどどうしましょうまた新しい黒歴史が誕生してしまったのでちょっと清水寺から飛び降りてきますそうします!」

「ストップストップ落ち着け!?自分でそう思ってるだけで客観的に見たら案外セーフかも…」

「『僕に逆らう奴は親でも殺す』なんて言っちゃったんですよ!?しかもそちらの火神君にもハサミで傷つけてしまいましたし降旗君もかなり怖がってたし…ダメです無理です僕の人生終わった」

ノンブレスで吐き出すとテーブルに突っ伏した赤髪の彼を見て思った、これはフォローできない、と。言葉をかけるかわりにぽんと頭を撫でるとゆっくり顔を上げ俺を見る…黄色のカラコンを入れたために、元の赤とオッドアイになっていた瞳は涙で潤んで今にも零れそうになっていたけど。
洛山高校のバスケ部主将、チートだの魔王だの囁かれている赤司がどうしてこうなっているのか。俺は痛いほどにわかる、何故なら俺も同じようなものだから。

「ちなみにもう1つの選択肢は何だったんだ?」

「この右眼は最早使い物にならない、代わりにお前のその眼をくり抜こうかって言ってハサミで目潰しですよ!?危なすぎて実質一択じゃないですか…」

「いつにも増して鬼畜な二択だったんだな絶対選択肢」

嫌だーっ!と叫んでもう一度突っ伏してしまった。こうなった原因というのも絶対選択肢のせいで、TPOを考えず直接脳内にその場にあった選択肢を与えてくるのだ。ただしその内容が酷い、本当に酷すぎる。例えば赤司、さっきのように厨二病を患っているような言動の選択肢が与えられることばかり。この後輩の素は礼儀正しく真面目、患ってはいないしどちらかというと親しみが持てるものなのにどうしてこうなった。ちなみにオッドアイも選択肢のせいらしい。
しかもその選択肢のどちらかを選ばないと割れるんじゃないかと思うぐらいの頭痛が襲ってくるなんていらないオプション付き、どう足掻いても逃れることが出来ないっていう仕組みだ。

「伊月さんも何かあったんじゃないんですか?」

「…あったような、なかったような?」

「あったんですね、目が泳いでます…僕も話したんで伊月さんも話して下さいますよね?」

「…桐皇の今吉さんに抱きついた」

「どうしてそうなったんですか」

やめて赤司真顔でそれ聞かないで、俺だって知りたいよ!実はさっきも言ったけど、俺も赤司と同じく絶対選択肢に悩まされているのだ。俺の場合は何というか…あざといとかそっち系。女の子がやったらまぁ可愛いだろうなっていうものばっか出てきやがって、何故かそれが身近な男性ばかり対象になる。俺がやっても気持ち悪いだけなのに、それを他校の人に見られるとかありえない。
今回は今吉さんと諏佐さんが選択肢のターゲットで、転んだフリで今吉さんに抱きつくか転んだ勢いで諏佐さんを押し倒すか。もちろん前者ですよね、いろんな意味で諏佐さんにそんなこと出来るわけがない。
そんなこんなで男のプライドはズタズタになるわ羞恥心で死にたくなるわ巻き込まれた人たちへの申し訳なさで心の痛みが半端ないわでお互い大変な思いをして日々過ごしているのである。

「今吉さんも顔を赤くして怒るの我慢しててさ。桜井並みに謝っては来たけど全然俺のこと怒らないし、3年生は懐が深いなって感動したよ…」

「…今吉さんも落ちたか」

「?…何か言った?」

「いえ、何でもないです、伊月さんはそのままの伊月さんでいてください」

「あ、うん…?」

今まで何度か他校の先輩を選択肢に巻き込んだことがあったけど、俺を気持ち悪いとか怒ることなく許してくれたんだよな…袖を引っ張って引き留めたりとか(宮地さんだったから自然と上目遣いになってしまった)マジバでハンバーガー無理矢理一口もらったりとか(代わりにアフォガードをあげるつもりがなぜか笠松さんが固まってしまった)。
俺も先輩達を見習って懐の深い大人になろう、出来事を通じて今吉さんを初めとした先輩方のアドレスをいただいているから困った時には連絡してみるか、と思ったり。何やら小言を言った赤司は腑に落ちないような顔をしていたけど、気にしないで下さいと笑顔で返されたからそれ以上は突っ込まないことにした。

「…早くこれ、治したいですね」

「そうだな…また何か進展あったら連絡するよ」

「そうですね、僕も引き続き探してみます」

いつになったらこれが終わるのか、これからの高校生活を楽しく過ごすためにも早く治って欲しいと思う。もちろん俺だけじゃなくて赤司の分も。この時、理由は違えど彼も同じ事を思っていたなんて全く俺は知らなかったのである。



厨二病とあざとさと絶対選択肢と



(赤司が普通の高校生活を過ごすためにも…)

(伊月さんの貞操の危機のためにも…)

((早く治したい!))



――――――――――――


前言ってたやつです。本当は伊月さんのハーレムな感じを書こうとしたんですけどね、総受けを目指してるわけじゃないしいっかなと諦めました。実は花宮が絶対選択肢を昔抱えていてゲスくなったとか(原作の先生役)考えてたり。

2人がお互いわかったのは泣きながら番号を叫んで変なことをしていた赤司を伊月さんが見つけたのがきっかけだと思う。
で、笠松さんに意図せずあーんという形であげることになったから固まったんだと思います←

そろそろまともな月受け書きたいとは思ってます、頑張ります(´・_・`)

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あきゅろす。
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