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版権
四人寄ればフォーメーションA(月愛され)
過保護?はぁ?愛故だ。のシリーズ
花宮さんのツンとゲスがログアウト
ただの苦労人




伊月「森山さんから薔薇の花束もらったんだけど半分いらない?飾るには多いけど綺麗だからもったいないんだよ(´・ω・`)」

風呂上りに見たLINEのそれを見て一呼吸おき、叫びたい衝動を何とか押さえ込んでベッドにダイブした。

落ち着け、花宮真。この頭脳は何のためにあると思ってるんだ?大事な幼馴染をナンパ厨の残念なイケメンから守るために決まってんだろ!そうだろ!!

脳内でこんなことを考えて早速別のトーク画面を開き、3人を選択、招待する。

花宮「召喚っ!」

花宮「海常の森山」

すぐさま既読は3になり、これから書き込まれるであろう情報を待つ間にさっきの返信をしようと画面を切り替える。

花宮「薔薇は燃やすだけでもいい香りがするからな、森山の前で焼いて教えてやれ」

花宮「これが俺の気持ちですって言えば喜ぶぞ」

伊月「知らなかった…流石真だな(((o(*゚▽゚*)o)))」

伊月「さっき渡されたときにやればよかったかな…姉貴がお風呂に入れるって言ったから今度やってみる!」

よし、これでこっちはどうにかなるだろう。俊が俺に懐いているのと頭のネジが多少緩いことで助かった…だけど信じるなよ、少しは疑え。あいつの行く末に一抹の不安を覚えなかった訳ではないが今は横に置いておく、問題は森山だ。他校だとか年上だとか関係ねぇ、俊に手を出そうとする輩は俺の敵!

先ほどから通知のピコンピコンという音がうるさいが、それだけ情報が書き込まれているのだろう。画面を開こうとするとたかが2、3分で50と表示されていた。何なのお前ら怖ぇよ。そんなに書き込むことあんのか!?

フリ「女の人に後ろから刺されて苦しみながら息絶えればいいのに」

思わずホームボタンで画面を閉じた。あぁ、当初のビビりで小動物のようなお前はどこへいったんだ…俺らのせいだな、確実に。在りし日の純粋だった降旗を思い出しながらももう一度画面を開く。俺が画面を開いて既読になったからか、書き込みはピタリと止んだ。これでゆっくり遡って読むことができる。ここから未読、という部分までスクロールしながら読んでいくが、自分の眉間にしわが寄っていくのを鏡を見なくても感じる程度には悪い情報しか書き込まれていなかった。

要約すると、俺の予想以上に女好きでどうしようもない奴だということが確定した。例えば高尾情報、試合をする際には客席に可愛い女を見つけてそいつのために試合するとかほざく。例えば赤司情報、過去に綾さんをナンパしたことがある。普通に失敗だったらしいけどって赤司お前どっからこんな情報持ってきたんだよ恐ろしいわ。そしてこの時点で森山お前は許さねぇ。何綾さんにまで声かけてるんだあの野郎…そしてトドメの降旗情報、今日の部活が始まる前に薔薇の花束を持ってきたようだが、見事な爆弾を落としやがった。と言うのも跪いて手をとりそのまま甲に口づけをし、運命だの何だの言葉にするには寒すぎる口説き文句を放ったらしい。その後すぐに降旗の頑張りでどうにか追い払うことが出来たようで。まぁ、らしいっちゃらしいが俊本人は口説かれたとは思ってなかったようだ。今だけは鈍くて助かったと心の底から思っている。

フリ「とにかく誠凛には立ち入り禁止にしました。それでもどうにかこうにか来ると思うので策をカントクが考えてます(`_´)ゞ」

ホーク☆アイ「GJ!いやー流石にこれは気付くと思ったんすけどねww」

闇の帝王「俊さんは自分のことになると度を越えた鈍さでフラグへし折りますからね。」

まさにそれだ、最後の方の書き込みに同感。他人の事には敏いのに自分のこととなると全くだから質が悪い。あ、でもそれを書く前に1つだけ寄り道させろ。

花宮「赤司お前名前に何があった」

ホーク☆アイ「やっぱwwそこwwww突っ込みますよねwwwwwwww」

フリ「高尾笑いすぎww」

ホーク☆アイ「光ちゃんこそ堪え切れてないwwwwwwww」

闇の帝王「ちょっとした罰ゲームです気にしないで下さいというかお願いだから真面目にするな」

思ったより事態が深刻なようだ、これ以上聞くと鋏がいつ何処から飛んでくるかわかったもんじゃない。俺だって自分が可愛い、わざわざ危険を犯してまで自分の好奇心に素直になろうとは思わない。でも見る度にじわじわくるなこれ…笑ってんの悟られないようにしねぇと。

花宮「おう」

花宮「で、森山の件だが」

闇の帝王「話のそらし方雑すぎて笑ってるの丸わかりですよ…」

闇の帝王「光樹、彼は俊さんのアドレスやらLINEのIDやらを知っているのか?」

フリ「知らないんじゃないかな?去り際にせめてアドレスをとか言ってたし…(-_-)」

すっげぇ簡単に想像つくんだけど。アドレスをって喚きながら誠凛勢に追い払われるイケメン。顔がいいからって何でも許されると思うなよ。

ホーク☆アイ「それなら今のところ連絡手段は直接会うだけっすね」

フリ「誰かから教えてもらう可能性は?」

花宮「無きにしも非ず、だな。ただ、お互いをライバルだと思っていたらそうやすやすと教えることはねぇと思うけどな」

闇の帝王「あるとしたら黄瀬かな、先輩後輩関係で。僕から言っておくよ」

これで応急処置的な森山対策は出来たはずだ。あとは相田と手を組んで奴を近づけさせなけりゃ完璧だろう。

フリ「部活帰りは俺も目を光らせておきます!」

ホーク☆アイ「じゃあ休日は俺と花宮さんで!でも愛しの真ちゃんからお誘いあったらそっち優先しまっす☆」

闇の帝王「僕も光樹に会いたいから近々行くよ。この目で俊さんの周りの狼を追い払おうじゃないか」

花宮「お前ら…ありがとな」

花宮「なんて言うと思ったか、バァカ」

フリ「訳:本当助かる、ありがとう」

フリさんが退出しました。

ホーク☆アイ「訳:お前達がいるおかげで俊を守ることが出来て感謝している」

ホーク☆アイさんが退出しました。

闇の帝王「訳:べ、べつにお前達のこと好きとかじゃないんだからねっ…///」

闇の帝王さんが退出しました。

花宮「言いたいこと言い逃げしやがったなお前ら」

花宮「降旗と高尾はいいとして赤司」

花宮「…森山撃退作戦フォーメーションA、始動っ!」

花宮さんが退出しました。



四人寄ればフォーメーションA



(後日駅前でナンパしてる森山を見た)

(まぁ、とび膝蹴りを食らわせたのは当然だ)



――――――――――――


何かね、これは書きたかった。最初の文章だけが思いついてたのでとりあえずめもっておいたのをさっき見つけたのでね、ざかざかーっと。

総受けではなく総愛されです。このシリーズの伊月さんは天然こじらせて天使だけど色々無防備、私の趣味です。ちなみに花宮家と伊月家は家族ぐるみで仲良しです。

LINE風にし過ぎて後半は地の文少なぃのです(´・_・`)精進ですなぁ…

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あきゅろす。
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