Confusion!!(修正前) 7. 臨也さんの元へ戻った次の日、私はセルティさんと岸谷さんのマンションを訪れていた。 「やあ、珠音ちゃんじゃないか。約1年ぶりだね?」 「はい。岸谷さん、お久しぶりです」 「セルティから全部話は聞いてたよ。臨也とはその後どうなったんだい?」 「お陰様で、すっかり仲直りしましたよ。今、とても平和です」 「そっか」 岸谷さんが微笑んだ時、奥からセルティさんが飛び出して来て、私に抱きついてきた。 「うわぁぁあっ!?」 『珠音!臨也に何かされてないか!?大丈夫なのか!?』 「……大丈夫ですよセルティさん。ご心配かけてしまってすみませんでした」 『今の間は何だ!?やっぱり何かあったんじゃないのか!?』 「いえいえ!何も無いですよ本当に!」 私とセルティさんが会話している横で、岸谷さんが「セルティ!?浮気かい!?ってか君達いつからそんなに仲良くなってたの!?」と嘆いている。 そんな岸谷さんをセルティさんは一発殴り、私に向き直った。 『本当に心配したんだぞ!よりどころはなさそうだったし、罪歌の件には巻き込まれそうになってるし、斬り裂き魔には遭遇してるし……私はお前の事を妹のように思ってるから心配だったんだ』 「セルティさん……あの、ありがとうございます」 私はそう言ってから彼女に向かって微笑んだ。 「まあ、何はともあれ、全部終わった事だし!セルティ、ベッドの上で愛し合ぐほぉっ」 起き上がった岸谷さんが再び会話に参加してくるが、すぐにセルティさんに殴られてしまった。 そんな彼らを見て、今日も愛し合ってるなあと思いつつ、私は窓から見える青空に思いを馳せる。 平和な日常。 新宿、そして池袋に来てから、約1年が経過した。 この街でいろんな人と出逢い、私は、私なりの日常、そして平和を手に入れたのだ。 でも、非日常はいつだって私達の目の前に広がっていて、それはすぐにやってくる。 だからこそ、と私は思う。 今、この瞬間を大切にしよう。 限られた平和を十分に楽しもう。 それが今、唯一私にできる事。 Durarara!!×2 Thank you for your reading! H.26.10.22 [*前へ][次へ#] [戻る] |