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Confusion!!(修正前)
3.
しかし−振り下ろそうとした右手は下ろされる事はなかった。

と言うのも、奈倉さんが、私の右手を掴んでいたからだ。


「……何するんですか。何で止めるんですか。どうせ貴方も死ぬ気なんてないんでしょう?」



突如。
奈倉さんが、掴んでいた私の右手をグイッと自らの方に引き寄せ−私を抱き締めた。


「!?」


私は何が起こったのか一瞬理解出来ず、気がついた時には奈倉さんの腕の中にいた。
他の2人も、奈倉さんの不可解な行為に唖然としている。


「ちょ……!離してっ……!」


私はそう言って、どうにかして逃げようとした。
すると奈倉さんは私の肩をガシッと掴み、とても楽しそうに言葉を紡いだ。


「あぁ、やっぱり君は俺の予想通り……いや、それ以上の人間だったよ。最初からずっと君に興味はあったんだ。でも……まさかこれ程とはね。あぁ、やっぱり人間は面白い。本当に面白い!人間とは本当に想像以上だねぇ」


……え、何この人。
ヤダ、気持ち悪い、怖い。
私にとっては死ぬ事よりも今は奈倉さんのほうが怖い。
だってこの人いきなり雰囲気変わったんだもん。
奈倉さんは絶対危ない人だ。絶対。

因みに他の2人はさっきからずっと固まりっぱなしだ。
何が起こっているかさっぱり分からない、とでも言いたげな顔をしている。

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あきゅろす。
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