Confusion!!(修正前)
6.
私は、結局どうすればいいかよく分からなかったので、取り敢えず折原さんと平和島さんの喧嘩をボーッと見つめていた。
すると突然、折原さんが私の背後に回り、後ろから肩をガシッと掴んで来た。
「ちょ、折原さん!?」
私がそう訴えるも、折原さんはニヤニヤしているだけで何も答えない。
例え私みたいな奴でも、女の子を人質に取るなんて本当にこの男は最低だ。
……って言うか!
このままだと!
平和島さんが折原さんに向かって投げたゴミ箱が私に直撃するんですけどッ。
平和島さんは、投げた直後に凄く焦った顔をしていた。
ヤバイ当たるッ。
私……此処で死ぬのかな?
まぁ、死んでも……後悔はないかな……
私は覚悟を決めて、目を瞑った。
だがー
「あ、れ……」
衝撃が襲ってこない。
何で……?
目をゆっくりと開けると、そこには、2mはあるんじゃないかという位巨漢の黒人さん、それも寿司職人みたいな格好をした人がいて、私に当たりそうだったコンビニのゴミ箱を持ち上げていた。
「シズーオ、イザーヤ、喧嘩、ヨクナイネ。寿司食ベテ仲直リスルヨ?」
「サイモン……!」
平和島さんは、少しホッとしたような、それでいて、喧嘩を邪魔された為か、少し嫌そうな顔をしながら、その黒人さんに話しかけた。
えーっと……
この黒人寿司職人さんは、サイモンさん、だよね、うん。
一体今日だけでどれ位の人間に会わなければならないのだろうか……
そんな風にゲンナリしていると、サイモンさんが私に話しかけてきた。
「オ嬢サン、大丈夫デスカー?シズオ、イザヤ、カナリ危険ダヨー。気ヲ付ケテーネ?」
「はぁ……。
あの、ありがとうございました」
私がお礼を言うと、サイモンさんはにっこりと微んだ。
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