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Confusion!!(修正前)
1.
「それで……折原さん。池袋に何の用があるんですか」


翌日、折原さんと一緒に池袋に来た私がそう尋ねると、彼は


「珠音、『ダラーズ』って知ってる?」


と聞いてきた。


「ダラーズ?名前は聞いた事ありますけど」


すると折原さんは意味深な笑みを浮かべて「そっか」と言い、こう続けた。


「んー、今教えちゃってもいいんだけどね?
だけどほら、まだ確証がないからさぁ、情報屋をやってる俺としては、正確な情報を提供したいんだよねぇ……
まぁ、そう言う訳だから、今はまだ池袋に来た理由は教えられない」


……なるほど。この人は確かに狂ってるし、変だし、気味が悪いし、黒ずくめだし、危険だけど、仕事にはちゃんとプライド持ってやってるんだ。


「珠音、今凄く失礼な事考えてない?」


……ヤバイ。
顔に出てたかな?


「そ……そんな事ありませんよ……って言うか、アレ何やってるんですかね」


そう言って私は60階通りを指差した。

私が指差した先にはー

同じ制服を着た3人組と、その3人組に囲まれている、これまた同じ制服を着た眼鏡の少女。
そして、そんな様子を少し離れた所で見つめている1人の男子生徒がいた。

折原さんは私が指差した方を見ると「見つけた」と言って、嬉しそうに微笑(わら)った。

え?
もしかして……


「折原さん……あの人達と知り合いなんですか」

「んー、まぁね。
正確に言うと、あの男子生徒ー竜ヶ峰帝人君って言うんだけど……彼とは知り合いだよ。
丁度良かった、俺は帝人君を探してたんだよねぇ」

「?」


なんで折原さんみたいな『裏の人間』が、あんなに真面目そうな、普通の学生に興味を抱くんだろう?

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