Confusion!!(修正前) 2. 「……何が可笑しいんですか」 「アハハ、ごめんごめん。 いやあ、意外と君って優しいなぁと思ってさ」 「……それ、褒めてるんですか?」 「勿論! だって珠音は俺の事が嫌いなんだろう?それなのに俺の事を心配をしてくれるなんて変わってるよ、それも凄く。 やっぱり君は面白いねぇ。実に面白い」 確かに、私は折原さんの事が嫌いだ。いや、どちらかというと、『嫌い』というより『苦手』に近いけど。 折原さんが言葉を続ける。 「珠音ってさぁ、基本的に無表情だけど、性格的には結構自分の欲に忠実で、素直で、人間らしいけど、それ故に、人間らしくない所があるよねぇ。俺と少しだけ似てるのかもしれない。だから君は、俺の事が嫌いなんじゃないの?」 私が折原さんに似てる? そんな馬鹿な。 「私は……貴方と私が似てるなんて、絶対に認めな」「知ってる?自分が嫌う人の性格ってさぁ、自分によく似てるんだって。最も、俺の場合は、シズちゃん以外の全ての人間を愛しているから関係ないけどね」 シズちゃん……? 誰? まぁいいや。今の私には関係ない。 「……じゃあ聞きますけど……折原さんは、私の何処が貴方に似てるって思うんですか」 私は尋ねた。 「そうだねえ……基本的に俺と今の君とは全く違うけど…… 昔の君ならどう?思い出してみてよ。 ……10年前の事とか、さ」 「!?」 な…… な……んで…? 何で……折原さんが……10年前の話を…? [*前へ][次へ#] [戻る] |