Confusion!!(修正前)
2.
私は取り敢えず、1番聞きたかった事を質問した。
「えっと……何で私だけ貴方に拉致されてるんですか?他の2人は?まさか本当に殺してなんかないですよね?それと……此処は何処なんですか?」
すると折原さんは、ハハ、と笑って手をヒラヒラさせながらこう言った。
「ヤダなぁ〜珠音ちゃん人聞きの悪い。俺は君の事を拉致した訳じゃないよ?むしろ君の事を助けてあげたんだ……褒めて欲しい位だよ。
あ、あの2人?心配ないよ、今頃きっと池袋の公園のベンチで眼を覚ました所さ……
それで、此処が何処か、だっけ?
敢えて言わなくてももう予想はついてるんだろうけど……此処は新宿の俺のマンション」
あぁ、やっぱり……
ここ、折原さんのマンションだったんだ……
……って、新宿?
池袋じゃないのか、此処……。
ガックリと項垂れる私を見て、折原さんが追い打ちを掛ける様に、悪魔の一言を囁いた。
「あぁ、あと、君にはこれから此処で俺と一緒に住んで、家事とかやって貰いたいんだけど。
大丈夫。バイト代は高く出すから」
……。
「はぁぁぁぁあああ!?」
思わず声に出してしまった。
だだだだって、それってアレでしょ、同せ……じゃない断じて違うそんなんじゃない!
同居、そう、同居って奴でしょ!?
私は流石に声を荒げて言った。
「ちょ、貴方いきなり何を言い出すんですか!ふざけないで下さいよ。同居だなんて……何でそんな事しなきゃいけないんですか!?幾らバイト代が高くても、そんなの絶対お断りです!」
「俺、別にふざけて言った訳じゃないんだけどなぁ」
苦笑混じりに話す折原さん。
「久々にこんなに面白い人間に会えたんだ。君に勝手に死なれたら困るからねえ、珠音ちゃん?君は誰かが見張ってないと勝手に自殺しそうだから、俺が君を見張る事にしたのさ」
……確かに、折原さんが言っている事は当たっている。
私は折原さんと別れたら、自殺しようかと思っていたからだ。
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