「カナデの……っバカーッ!!!」
本日正午。兄さんがベアに殴られ―――
どっぼーん!
海に転落しました。
「ば、おま、ゲホっ俺が、ぶはっ泳げねーの、はっ、知ってんだろーっ!!!」
ヒビキ兄さん、ワルツ姉さん。僕、ものすごくカルテットに帰りたいです。
僕らの奇想天外波乱万丈日常茶飯事生活記
「げほっ……助かった……。」
溺れていた兄さんを、弟だからという安く軽い理由で助けてこいと放り投げる一部の船員の方にうっすら殺意を覚えつつ助け出しました。
「泳げない海賊って何だよ。」
全くです。
「なぁ、何の実食ったんだ!?」
世界観ぶち壊す様なこと言わないで下さい。
「ビケビケの実」
何ですかそのネーミングセンスの欠片もない実は。
「ビケビケ……。ビスケット人間?」
そんなの居たら怖いです。
「うんにゃ。ビケビケの実の美形人間。」
自画自賛ですか。そうですか。
僕は半ば諦めて着替えるために部屋に戻った。
「――っのヤローっ!!」
バッグに渾身の一撃。派手な音を立ててバッグは壁にぶち当たった。
「なーにー?ロンドってばまた癇癪起こしてんの?」
「人を幼児扱いしないで下さいっ!!!」
半分の原因であるベアトリクスに言われて、流石にキレる。
皆僕の事をできた弟だと思っているでしょうが、大きな間違いです。
「あんた昔からそうよねー。物に八つ当たり。」
「誰のせいですか誰の!」
すたこらと逃げていくベアトリクスに向かって大声で叫ぶ。
古代中国には天命というそれぞれ一人一人に定められた運命というものがあると言う。
しかし、死んでもこんな波乱万丈な生活を天命と認めたくありません……。
「ロンドーっ!!また場外乱闘がーっ!」
「……っはーい!」
どうやら、僕の胃に穴が空くのはそう遠くない未来のようです――。
おしまい
嵐丹様あとがき
スライディング土下座ーっ!!!←
七条雫様へキリリクでした。
カナロンベアの三人だったのにカナベアの出番ほとんど無し……(´Д`)
リクエストに添えなくて申し訳ありません!
こんなものでよろしければ煮るなり焼くなりどうぞm(_ _)m
嵐丹様からキリリクにいただきました!ありがとうございました!
こんな感じのロンド君が大好きです←
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