ピアンとネロとリオンとサラとスパーダとフロアとゼロス
「今僕に話し掛けるな!」
「ご、ごめんね、リオン君」
「全く……」
「リオン?」
「なんだ、ネロか。寝ていたんじゃないのか?」
「めんどくさいけど、起きたよ。ピアンにヒドいこと言わないでよ」
「僕が悪いんじゃない」
「そ、そうなの。私が、リオン君が元気ないのに話し掛けたから悪いの……」
「ピアンは、リオンが心配だったんだよね?」
「う、うん」
「リ オ ン ?」
「な、なんだ」
「例えリオンでも、ピアンを傷付けることは許さないよ」
「ね、ネロ君、」
「ぐぅ」
「貴様!!こんな時にも寝るのか!!」
「ご、ごめんね、スパーダ君」
「謝るなっつってんだろ?」
「ご、ごめんね……」
「そこまでだ、スパーダ」
「サラ、なんだよ?」
「お前が悪いわけではないが、ピアンとお前が合わないのはわかるはずだ。少しは気を使えないのか」
「俺が悪いってのかよ」
「少なくともピアンは悪くないな」
「さ、サラ君、スパーダ君は悪くないよ?だって、わ、私が、勝手に、怖がってるだけ、だから」
「それを知りながら話し掛けるコイツが悪い」
「なんなんだよ……」
「サラ君が、こんなに長く喋ってるなんて……」
「そこに驚いてんのかよ!」
「ご、ごめんなさい」
「ス パ ー ダ ?」
「わかったっての!」
「いやぁ、ピアンちゃん!今日も可愛いねー」
「ぜ、ゼロス君……」
「今から暇ならさぁ、俺さまと二人で愛を育むために修行に行こうぜ?」
「あ、えっと、」
「ゼロース!!」
「いっ!?」
「あ、フロアちゃん。つ、杖が、ゼロス君に、刺さってるよ」
「刺さってるんじゃなくて刺したんだって」
「おかしいだろ!なんで普通の杖が刺さるんだ!」
「ウチを甘くみるなよ!テメェ、ピアンを口説くんじゃねーよ!」
「嫉妬かい?フロアちゃん」
「違う!!それは絶対有り得ねーよ!!」
「そんなに否定されると俺さま傷付くんですけど」
「知るか!ピアン、大丈夫だったか?」
「う、うん。私より、ゼロス君がヒドいよ」
「アイツはいーの!」
「そ、そうかな?」
「よくねぇよ!回復してくれよフロアちゃーん!」
「死ねーよ」
「待って!しないっていう漢字が今違ったよね?」
「死ねよ」
「今普通に死ねって言った!?ピアンちゃーん、フロアちゃんが冷たいんだけどー」
「テメェ!ピアンに近寄るんじゃねーよ!!」
「よぉ、スパーダじゃねぇか」
「ボロボロだなぁ、ゼロス」
「貴様も精神的にやられてないか?」
「それはお前もだろ、リオン」
「どうしたってピアンちゃんはあの3人に固く守られてんのかねー」
「まあ、俺もわからなくもないけどな」
「ほう。貴様、妙にピアンに絡むと思っていたらそういうことだったのか」
「悪いかよ?」
「まあピアンちゃんいいよなー。可愛いしいい子だし強いしボインだし」
「だよなぁ!やっぱりアイツ胸デカいよなぁ!」
「き、貴様らの脳内には、そういうことしか、入っていないのか!」
「というか、俺はなんであんなに怖がられてんだよ?」
「それは貴様が不良だからだろう」
「だな。でひゃひゃひゃ!嫌われてやんの!」
「うるせぇよ」
「まあ、ピアンちゃんには守りたくなっちゃうような何かがあるよなぁ」
「それにしてもシスコンでいいのか?」
「あの3人はピアンコンプレックス、だろ?」
「的確な表現だな」
「どうにかならねぇかな」
ピアンコンプレックスなネロとサラとフロア!
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