カナデとネロは寝ていた。
「兄さん!」
「ほら、起きなよカナ兄」
「なんだよロンドにチハヤ」
「ネロ、起きないとジェイドを呼ぶぞ」
「嫌だぁ!……サラ、なんてことを言うんだ」
「なんだよ三人とも。なんで邪魔すんだよ」
「俺はさっきフロアから言われたんだ」
「僕もベアから」
「僕はなんとなく」
「せっかく静かなんだから眠らせてよ」
「ダメだ。これでもしばらく待ってやったほうだ」
「二人が寝てると平和だからね」
「ならいいだろ?な、ネロ」
「そうだよ。ぼくは寝るよ」
「僕も本当はそうしていただきたいのですが、ベアに言われてますので」
「頑張って抵抗してみることも大切だよ、ロンド。そんなだとカナデに嫌われるよ」
「実の弟ながら情けないな」
「それは僕も思ったかな、ロン兄」
それから三人にいろいろ言われて、ロンドは隅のほうで座って泣き出した。
「大丈夫か?気にすることはないと思うぞ。正しいのはお前だった」
「サラ……!!」
「まあ、もうあそこはほっとくけど、そろそろ起きないと本当にマズいんじゃない?」
「ぐぅ」
「僕を無視して何寝てるのさこのピンク頭」
「すー……」
「カナ兄もいい度胸だね」
「チハヤ、術を発動するなら俺も加勢するぞ」
「あれ?ロン兄は?」
「少し放っておくことにした。とりあえず、この二人をどうにかするべきだろ」
「じゃあ僕はサイクロンで」
「俺はエクスプロードにする」
「「ごめん、起きます」」
「それでいいんだよ」
二人が起きたのを見るとサラは再び隅にいるロンドに近寄った。
「もう平気か?」
「はい」
「元気なら一緒に討伐クエストに行かないか?」
「いいですね。行きましょう」
「ほら、カナ兄。料理作るから手伝って」
「ネロも来いよ」
「味見係りね」
「うん、頑張るよ」
地味に前回と繋がってて、こっちはその間の男組。
結局二人以外もかなりサボってるという←
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