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甲板にいる青年に、一人の少女が近付いた。

「あ、あの、カナデ君」

「ん?ピアン、どうした?」

「あ、あのね、ネロ君がお話があるって言ってたんだけど……」

「ネロが?」

「うん。でも、眠そうだったから」

「へー。だからピアンが言いに来たのか」

「う、うん」

「なんだって?」

カナデが聞くとピアンはビクッとして、オドオドしながらカナデを見上げた。

「(かわいいなー)」

「ま、また、一緒にお昼寝しよう」

「喜んでー!!」

「わ、私が言ったんじゃないよ!?」

ピアンに抱き付こうとしたカナデの背後から一人の少女が走ってきた。

「テメェ!!ピアンに何してやがる!!」

振り下ろされた杖によってカナデが地面に倒れた。

「なんで……今、フロアは僧侶なのに……」

「ウチの攻撃力は常に高いんだよ!」

「フロアちゃん……カッコいいね」

「ありがとな、ピアン。大体テメェにはベアがいるじゃねーか!やっぱりお前なんかにベアはもったいねー!」

「ベアちゃん……も強くてカッコいい」

「だよな!お前みたいなのはベアにフラれちまえ!」

「フロアもせっかくかわいいのにもったいないなー」

「て、テメェ!どさくさに紛れて何言ってやがる!」

「かっわいー!」

カナデが起き上がってフロアに抱き付こうとし、フロアが杖を構えた瞬間だった。

「カ ナ デ ?」

カナデとフロアがピタッと動きを止めた。

「あ、ベアちゃん」

現れたのはベアトリクスだった。

「ベア!」

フロアはベアトリクスを見て嬉しそうに笑った。

「フロアが笑った!かっわいー!」

「テメェ!いい加減に……」

「フロア!いいわ。あとは私がやるから!」

「ベア!わかった!」

フロアが杖で殴ってカナデをベアのほうに吹っ飛ばした。

バンエルティア号にカナデの悲鳴が響き渡った。

「ベアちゃん……カッコいいなぁ」

「迷惑かけたわね」

「いや、別にいーよ。ベアも大変だな」

「そういえば、ネロがホールの真ん中で寝てたわよ」

「わかった!行ってくる!」

杖を担いでフロアは走り出した。

「じゃあまたあとでね、ピアン」

「う、うん」

そう言ってベアトリクスはカナデを引きずっていなくなった。

「二人とも、カッコいいなぁ」

二人がいなくなった方向を見つめながら、ピアンが呟いた。




嵐丹様のお子様のカナデ君とベアトリクスちゃんとの共演でした。
相互お礼として捧げます!
本当はいくつか書いてから相互お礼を書くつもりだったのですが、シチュエーションのリクをいただいたら思い付いたので勢いで書いちゃいました←
ベアちゃん楽しいです!次はロンド君とチハヤ君が書きたいです!

カナデ君の扱いが若干悪いのは愛です!←
嵐丹様!お友達、そして相互ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!
























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あきゅろす。
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