02
「いたいた。サラ」
「ネロ。そっちは?」
「新しく入ったメンバーだよ」
「レッドだ!よろしくな!」
「アルクだ。アルで構わない」
「ムヨだよ!よろしくね!」
「ルキといいます。よろしくお願いします」
「ああ。俺はサラだ。よろしくな」
「うわー!これまたすごく綺麗な男の子だね!」
そう言ってムヨがサラに顔を近付けた。
「!」
するとサラは腕で顔を隠して後ろにさがった。
「え、何!?私今何かした!?」
「……すまない。じゃあな」
「あ、サラさん!」
サラはスタスタと歩いて行ってしまった。
「サラは女の子が苦手なんだよ」
「先に言えよ!」
「そうだよ!私が悪いみたいじゃん!」
「うん。ごめんね」
「あれ、ネロじゃねーか!何してんだよ?」
近寄ってきたのはフロアだった。
「新しく入ったメンバーなんだ」
「そうか!ウチはフロア!よろしくな!」
「カッコい〜!!よろしくねフロア!私はムヨ!」
「私はルキです」
「俺はレッド」
「アルクだ。アルで構わない」
「よろしくな!」
「じゃあフロア、あとはよろしくね」
「はぁ!?テメェが案内してたんじゃねーのかよ!」
「ぼく、眠くなってきちゃった」
「知るかよ!!悪いな、コイツすぐ寝ちまうんだよ」
「ぐぅ」
「言ってる側から寝るな!」
「私はフロアがいいな!」
「ムヨ!ネロさんに失礼ですよ!」
「だってネロ寝ちゃったし、私フロアと仲良くなりたい!」
「そ、そんなこと言っても喜ばねーからな!」
「そうは見えないがな」
「仕方ねーから代わりに案内してやるよ」
「ありがとうございます。ネロさん、ゆっくりお休みなさって下さいね」
「うん。ありがとう、ルキ」
「テメェは悪いと思えよ!」
「ごめんね」
「……まあコイツはもういいか。行こう!」
そう言ったフロアの背中に一人の少女が飛び付いた。
「フロアちゃんっ」
「わ、ピアン!」
「あ、あれ?お客様だった?」
「初めまして。私はルキといいます。今日からこちらのギルドで働くんです」
「そ、そうなんだ。私はピアン。よろしくね」
「私ムヨ!よろしく!」
「俺はレッド!よろしくな!」
「アルクだ。アルで構わない」
「よ、よろしくね」
「案内してたんだ。ピアンも来るか?」
「う、うん」
「じゃあまずは……あ、あそこにいるのロイドじゃねーか」
「「「「ロイド!?」」」」
4人が大きな声をあげたのでピアンがビクッとなった。
「ホントだ!ロイドだ!」
「あれ、お前らロイドの知り合いかよ?」
「そんなはずありません!だってロイドさんは……」
「そうだよな!おかしいよな!」
「……おそらく、パラレルワールドかなんかじゃないか?」
アルクがそう呟くとレッドとムヨとルキもハッとした。
「ぱ、パラレルワールド?」
「なんだそれ?」
首を傾げたフロアとピアンにルキが近寄った。
「フロアさん!ピアンさん!そして眠っているネロさん!」
「ん……おはよう、ルキ」
「あーっ!ちょうどよかった!サラも来てよ!」
ムヨがそう叫ぶとサラもこちらにやって来た。
「皆さん、私たちの話を……信じてくれますか?」
ルキが言うとピアンが頷いた。
「ど、どこか、場所を変えようか?」
「そのほうがありがたいです」
「…………クラトス?」
アルクが呟き、全員振り返る。
「私も話を聞こう」
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