ニトがクエストから帰る途中、前方に見知った人物を見付けた。
「サラさん、今お帰りですか?」
ニトが声を掛けるとサラはビクッと反応して振り向いた。
「どうかしましたか?」
「いや、なんでも……」
「サラさんは何のクエストだったんですか?」
「………つ」
「はい?」
「討伐…………」
「そうですか。お一人ですか?」
「……ああ」
「どうかしたんですか?なんだか口数が少ないみたいですけど……」
「気の、せい、だ」
「もしかして、具合が悪いんですか?」
「いや……」
「少し顔が赤いような気がするのですが……」
「そ、そんなこと、ない」
ニトが言った通りサラは少し赤かった。そして何故かずっとニトと目を合わせずに前を向いていた。
「サラさんってもしかして……」
「な、なんだ」
「私のことが嫌いですか?」
「ち、違う!そうじゃない!」
「そうですか。それならよかったです……」
ニトが笑うとサラは先ほどまでよりも赤くなって固まった。
「サラさん?真っ赤ですよ!大丈夫ですか?」
ニトに顔を覗き込まれてサラは慌てて飛び退いた。
「わ、悪い……驚かせたな」
「いえ……私は構いませんが、どうしたんですか?やはり体調が……」
「いや、大丈夫だ」
そんなやり取りをする二人にピンク色の頭が近寄った。
「サラ、ニト」
「ネロか」
「ネロさんも帰りですか?」
「うん。採取だよ」
「あ、そうです!ネロさん、サラさんがおかしいんです!」
「おかしい?」
「ネロ、俺は………」
「んー……あ、わかった。先に戻っていいよ、サラ」
「わかった。じゃあな、ネロにニト」
「あ、はい!」
サラは素早く走り去った。
「サラはね、女の子が苦手なんだよ」
「そうなんですか?」
「うん。基本は恥ずかしがりだから」
「そうだったんですか!サラさん、可愛い人なんですね!」
「うん。アドリビトムの女の子はみんな可愛いから更に苦手だって」
「確かに……皆さん、とても可愛らしい方々ですよね」
「ニトも可愛いよ。ぼくはニトと一緒にいるとすごく落ち着くから……」
「〜っ!ネロさん!」
「……ぐぅ」
「え!?このタイミングでも寝ちゃうんですか!?」
「すぴー」
「ど、どうしましょう!」
ニトがオロオロしているといつの間にか先ほどいなくなった人物が目の前にいた。
「そんなことだと思った」
「サラさん」
「ニト、そいつは俺に任せろ」
「は、はい!」
「起きろ、ネロ」
「んー……」
「早く起きないとジェイドに引き渡すからな」
「それは嫌だぁ!!……あれ?サラだ」
「世話をかけるな、ニト」
「い、いいえ」
「もう大丈夫だな。俺は先に行く。じゃあな」
「あ、サラ」
「……なんだ」
「顔真っ赤だよ」
「そんなことはない」
「そうかなぁ……」
「じゃあな」
少し慌て気味でサラはまたいなくなった。
「わざわざ戻ってきてくれたんですね」
「ニトが困ってたからね。サラはいいヤツだよ。よろしくね」
「(私が困ってた原因はネロさんなんですが……)」
書きましたニトちゃん!
我が家の男連中はつまんないヤツらです←
一番動かしやすいのはピアンですがフロアもそこそこ動かしやすいです。
一番動かしにくいのはネロだとか思ってませんよ←
コノ様のお子様はみんな書いてて楽しいです!
是非これからも仲良くしてあげて下さい!←
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