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お前だけだって/うみねこ/戦人夢/甘

「ざっけんじゃないわよ!」

堪忍袋の緒が切れたわ。
何なの?せっかく久々に会えたっていうのに女の子の胸ばっかり見て!

確かに私胸は大きいとは言えないし可愛くもないけど
一応彼女なのよ。

そして一応今してるのはデートなのよ!?


「もー、帰る!」

「あ、待てって!名無し!」

「離してよっ」


ちくしょうっ、
戦人め。足速いからって、力強いからって私の腕掴みやがって

こんなとき、戦人は男の子なんだなって確認させられる。
って、今はそんなこと言ってる場合じゃないんだけど


「ごめん、これは俺の癖みたいなもんで」

「言い訳は聞きたくないわ」


あーあ、何でこんなに可愛くないんだろ。
素直に謝ればいいのに。
せっかく忙しいって言ってた戦人に会えたのに。


「……ごめん」


違うの。
戦人とこうなりたくて怒ったわけじゃ……。


素直に、謝らなきゃ。


「……胸なら、私のなら見てもいいから」

「え、え!?名無し!?」

「何なら突いてもいいわよ我慢するっ、戦人なら…大丈夫よ。
 だから他の女の子なんて見ないで。私だけ見て」


涙なんて出したくないのに。
出るなって思えば思うほど、あふれ出てくる。


「…あのさ、言い訳に聞こえるかもしんねぇけど」

「!」

戦人の服の袖で涙がごしごしと拭われる。
少し痛いけど、戦人らしい。

「名無しばっかり見てたいけど、見てたら俺の理性が保てないんだよ。
 だからさ、…、その、我慢できねぇかも」


な、んだって?
そんなことで私、涙流してたの?


「っふ、ふふ」

「何だよ笑うなよ、こっちは真剣なんだぜ?」

「いや、ふふ、ごめん。嬉しくって。
 我慢しなくていいから。私、戦人なら何されても嬉しいよ」

そうやってにっこり笑うと
戦人は顔を真っ赤にした。

「ばっか…、
 はぁ、夜まで待てそうにないぜ、ったく」

髪を触りながらそう言うと、頬にキスをした。

「愛してる」

「私も」

「というわけで、家に帰って胸を突かせてもらーう」

「なっ!」

「良いって言ったの名無しだろ?」

「うっ……」


がんばろう…。


終わり


ばとらが変換出来なくて「せんにん」と打ってました。仙人、かっこいいよ仙人。
戦人が出ると必ず胸の話が出てくるのは
私が戦人=胸大好きの変態とか思っちゃってるからですすいません。


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あきゅろす。
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