可愛いのは/デスノート/L夢? ギャグ 月とLは並んで、二人とも名無しを見ていた。 名無しは悩む様子もなく明るい声ではっきり言う。 「かっこいいのはやっぱり月でしょ!」 「フッ、L、僕が正義だ」 「…今はそんなこと関係ないでしょう」 名無しに好かれる、褒められる、すなわち正義 と勘違いしているこの二人。 関係ないと言っているけれど本心は少し負けたのか!?としょぼくれていた。 「モテるのも月だね。だって手先器用だし、女の子に優しいし」 「そうそう」 「自分で納得するなよ、月」 リュークが突っ込みを入れているが 名無しとLは見えないため聞こえない。しかし唯一聞こえている月は聞いていない。 「名無し、他に褒めるところはないのか?何なら今言ってくれたっていいんだ。僕のことをどう思っているかとか」 「褒めて欲しいんですか、ライト君…。結構正直ですね。というか止めて下さい、自惚れすぎですバカ」 「駄目だコイツ、早くなんとかしないと」 名無しに褒められた、すなわち僕の勝ち!キラの勝ち!やったね! とか思っちゃってるから嬉しくなって自分を褒めてくれる名無し以外の声は聞こえないらしい。 リュークが今言った、月本人の台詞でさえ聞こえてない。 「月はね、かっこよくて勉強も出来てテニスはLよりも強くて、器用で完璧なんだけど、 自惚れてるから女なんてちょろいもんだとか思っちゃったりうわっ、こいつ性格悪っとか、悪に歪みすぎでしょ顔、って思ったりとかするね!」 「え」 「ククク…」 止まらないらしい。 だんだん月の「駄目なところ」を話し始めた。 「あと台詞がいちいちクサいよね!僕がキラを処刑台におくる、とか言っちゃったり、僕の目を見てくれ!なんて言っちゃったり、運命とか使っちゃったり うわーこいつきもー、なにこれー、って感じだね」 「ちょま」 「どうやら正義は私だったようです」 もう悪いとこしか出てこないじゃん、良いトコより明らか多いじゃん。 というリュークの声も今は聞こえたらしい。さらにショックを受けて無言になってしまった。 多分今まで自分を否定されたことがないのだろう、うん。 「で、でも竜崎は……、何ひとつ褒められてないじゃないか……」 一応負けず嫌いの性格が働いたらしい。 「ん?L?Lはね、かわいいよ」 「かわいい?……私が?」 「うん。だって猫背だし癖毛だし、何か甘そうだし」 「そうですか、90%納得いきませんが10%納得いきました。それで十分です、もうそれ以上は聞きたくありません、というわけで、一緒にケーキを食べましょう」 「え、ケーキ?やったね!食べる食べる!」 バタン。 違う部屋に行ってしまった二人 そして取り残された月、…一応リュークもいる。 「ちくしょう…」 キラだとバレて負けてしまった時より悔しい気分だと思った月だった。 終わり ごめんなさい。 駄目だコイツ、早くなんとかしないと…。を使いたかっただけです。リュークに言わせちゃったけど。 *前**次* |