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Long 『HUNTER×HUNTER』

・・・なんなんだ、ここは。
あっちで言い掛かりされてる女の子、こっちで爽やかに話しかけてくる男、何か困ってるらしい子……イベントがゴロゴロしてやがる!!

なんかやたら格好良い青年に話しかけられたのが不愉快で、俺は元の男の姿に戻って思い出したけれど…
さっきぶつかった女の子のイベント、俺も女だったんだよね。

もしかして、変化とかはこの中のキャラには通じないってこと?
男用だろうイベント、起こしちゃったし。

「っあー…GI飽きた!」

「もうかい?」

ぐあーっとか叫びながら桃色一色の街並みの一角に立っているカフェで項垂れる。

だって!だって!
あちこちでベタベタベタベタ!
恥ずかしいし、この甘々雰囲気に耐えきれないー!!
恥ずかしいよ、この街。
もうね、あのね…!無理!!

だってこの店だって普通にしか見えなかったのに、入ってみたらアルバイトの募集の張り紙と、美形の店員が無理にアルバイトを進めてきたり…
ウエイトレスがヒソカにコーヒーぶっかけたりね、躓いてヒソカに突っ込んだりね…!

「恥ずかしい…」

何がって、この街の雰囲気も、たかがNPCにヤキモチやく自分とかね!

だらんっと腕を垂らしながらため息を吐いたら、ヒソカが俺の顎をとって顔を起こさせた。
なんとなくそのまま顔を上げたら、ニヤニヤ笑ってるヒソカ・・・バレてる!俺が多少なりとも嫉妬したこと、バレてる!!

「今夜はここに泊まろうか」

「・・・ソウデスネ」

なんかね、なんていうかね!?
今日はじゃなくて今夜っていう所が、なんかえろい!

そして吐息混じりに言うな!
息を吹きかけるな!変態め!











とりあえず、ヒソカに任せたら次にどんな街へと連れて行かれるか解らないし…
ヒソカとはカフェで別れて、俺が次の情報貰ってくると言う事で、別行動をとる事にした。

やたらと寄ってくる美少女達には、一応紳士的に対応しつつ、スルー。
この街では少し浮いてすら感じる陽気なおっちゃんから変な噂と、おばちゃんから次なる目的地緑と水の都『トルピート』を教えて貰った。

おばちゃんによると、森に囲まれた巨大な湖に上に創られた人工都市で、道路や街並みも自然を意識しているんだとか。
そして名物は透明な地面から見える湖底で、魚とかが泳ぐ様を歩きながらでも鑑賞出来るらしい。

結構楽しめそうだ、と事前に手続きを済ませていおいた宿に帰って、俺は再び後悔に襲われた。
ヒソカに単独行動させるとろくな事にならないよ!!

ヒソカがベットの上で笑いながら俺に見せびらかしてきたNo.068の『長老の精力増強薬』・・・
俺に死ねとっ!?


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