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Long 『HUNTER×HUNTER』

倒してきたモンスター達のカードをうっぱらうと、それなりに稼ぐ事に成功♪
半分位ヒソカに持たせると、俺は残りを持って嬉々としてカードショップでパックを買った。

10袋(30枚)を10万で購入し、余った金はまたバインダーに納めながら店を出てヒソカと一緒に確認する。
大体が一般スペルだったけれど、2枚だけAランクが含まれていた。

「ヒソカ見てみてー。これとこれ」

「へぇ…擬態と聖水か」

「うん。どうしよ」

カード化限度枚数が20枚だけあって、たしかに役に立ちそうではある…が、なにぶん俺達は本格的にゲームクリアを狙ってる訳ではない。
売るという手もあるけれど…取りあえず持っているか?

他のカードを確認していたら、結構面白そうな物を見つけてしまって、ヒソカの服を引っ張ってそれを指差した。
指の先にあるのは漂流…行った事のない街へ飛ぶというもの。

「面白そうじゃね?」

「ふむ…けど、君だけ飛ぶんでしょ?」

「…そうだっけ」

ヒソカの指摘に、それもそうだとバインダーをめくりながら歩き出す。
Aと聞いてついてきた馬鹿な奴がスペルを使う前に、適当な物陰に誘い込んでそいつがブックを唱えた瞬間にそいつの背後に回り込んで手刀を後ろ首に決めた。

気絶したそいつの背中に跨りながらバインダーを覗き込むと、いくらか並べられた攻撃カードに防御カード。
まっとうなプレイヤーだと言うのがすぐに解るそのバインダーを眺めながら、突っ立っているヒソカに視線を移す。

「盗る?」

「でもユウキのバインダーはもうすぐ一杯でしょ」

こっちへと寄ってきたヒソカを横目に見ながら、自分のバインダーを開いて見比べる。
どうしようかと悩みながらバインダーを眺めていたら、俺の横まで来たヒソカが俺の腰を掴んで抱き上げた。

「なんだよ?」

「そんな奴に乗るんだ?」

くいっと顎を引いて昼間から卑猥な発言をかますヒソカに、顔が赤らんでいく…どうしてこいつの顔も発言も、っていうかこいつの存在はこうもエロいんだ!
真っ赤になった顔を誤魔化そうと発した悪態も、狼狽えてしまっては意味を成さなくて…むすっと顔を逸らした。

くくくと喉奥で面白そうに笑うヒソカの顔が寄ってきて、キスされると目を閉じた瞬間。
呻き声を発しながら倒れていたそいつが体を起こそうと、手足を地に付けた。

浅かったかと内心ため息を吐きながら目を開けたら、ヒソカはキスを中断する気はないらしくて、唇が触れた。
下から文句が聞こえたけれど、確かに俺もそう思うよ。

なんでこんなトコで、しかも人の前でするんだ…!って。
けれど俺と違って下に居た奴はそういう事を口に出してしまった訳で…ヒソカにとどめを刺されてしまいました。ご愁傷様☆

魔法都市の不思議な形状が面白くて、一番高い位置にある球の上に寝転がっていた。
さっき手に入れた面白いクッキーを囓りながら、動いている人々を見おろしていた。

爆発クッキーとか言うあり得ない名前で売られていたこれは、噛むたびに口の中ではじけるのだ。
痛くは無いけれど、この不思議な触感に嵌ってしまいそうだ♪

後ろにヒソカが戻ってきた気配がして、俺は起き上がりながら振り返る。
情報収集をしていたヒソカがそこに立っていて、俺はヒソカを見上げながら座り直した。

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あきゅろす。
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