Long 『HUNTER×HUNTER』
4※
「ヒソ、カっ…ヒソカ…」
胸に埋められていたヒソカの顔を引き寄せて、そのまま俺から口付けた。
これ以上の快楽には耐えられそうにもなくて、せめて胸の方だけでも止めたかった。
強弱をつけて扱かれて、亀頭を掻かれて、俺は呆気なく果ててしまった。
「ふぁっ、ぁぁん…んぁ、ぅ!?」
一際高く上げてしまいそうだったその声はヒソカの口の中へと吸い込まれていって、それよりも後孔に宛がわれたその手に身体が強ばった。
っていうか、早すぎない!?
一瞬にして溺れかけていた意識が浮上して、俺は焦ってヒソカの胸を押した。
「待っ、まだ…っあ!痛っ」
俺の言葉も聞かずに、ぐっと指が押し込まれた。
先端しか入っていないのに、すごくきつくて苦しい。
文句の1つでも言ってやろうとキッと睨み上げたら、ヒソカは切なそうに眉根を寄せて苦笑した。
「余裕、ないかも」
俺だって、といつもなら叫んでいたのかもしれない。
けれど、今の俺にとっては、それは媚薬並みの極上の言葉。
真っ赤になってしまっただろう顔を隠す余裕もない。
ふと、急に指が動き始めて、背中に電撃が走った。
「ぁっ、ヒソカ…痛、い…やぁ」
くくっと折れ曲がったり、また伸びてみたり探ったりしている指。
刺激に身体を捩らせても、跳ねさせても、力が入ってしまっても、それを更にリアルに感じさせる行為でしかない。
自分の甲高い声を誤魔化したくて、少し高い位置にあるヒソカの頭を引き寄せてまた俺から口付ける。
これさえもヒソカの作戦だったら、なんて疑いだって、今の俺では思い浮かばない。
深いキスをして少し離れたヒソカの肩口に俺は噛みついて、少し驚いているヒソカに笑ってやった。
俺が1人だけ恥ずかしいのが嫌で、ヒソカの肩に歯形を付けた。
じんわりと滲んだ血をわざと吸い上げてみたら、歯形の真ん中に小さな朱が花開く。
「へへ…ざまぁみ、ぃあっ!?」
仕返しだとばかりに、いつの間に増えていたのか解らない指をバラバラと動かし出すヒソカ。
頭の芯がとろけそうだ・・・
ちゅっと大袈裟な音を立てて、俺の肩にキスマークを付けたヒソカはにやりと笑った。
ぞくり、何かが背筋を這った。
「痛いのが好きだったんだ…」
血の気が引いていくのと同時に、指を引き抜いて持ち上げられる両足。
ぐぐっと折り曲げられてくる足を見ながら、今程身体が柔らかかった事を恨んだ事はないだろう。
取り出されたヒソカのモノは明らかに臨戦態勢で、想像を絶する大きさだった。
「待て待て待て!?何出してんの!?無理!そんなデカイの無理だから!やめっ」
言葉が出なくなる程の圧迫感。
痛い、というのがは何に対してなのかさえも、すぐには解らなかった。
息も詰まってしまって、苦しさに涙が流れた。
すっと頬に添えられた手を辿っていけば、苦しそうに歪められたヒソカの顔。
「力、抜いて」
どこか優しげに告げられたその言葉にさえも、俺はろくに返事も出来ずに首を振った。
こんな圧迫感を感じながら、そのまま力を抜けなんて…ムリだ。
足を取ったかと思うと、そのまま口付けるヒソカ。
何をしてるのか、と見ていれば、どんどんと色んな所にキスをしていく。
段々と上がってくるヒソカの唇が、俺のそれを避けて頬や額へと触れていって、最後に唇が奪われた。
優しいその行為に、身体の力が抜けていったその時。
急に押し入ってきたヒソカのそれに、目を見開いた。
「んんっ!?むぅ、ぁあっ」
唇が離された瞬間にヒソカを睨み上げたけれども、そんなのこの男には効果がないようだ。
このままどうにかなってしまいそうな程の痛さに、ぼろぼろ出てくる涙。
今ばかりは、その涙への言い訳も十二分に事足りる。
「動くよ」
嬉しそうに言ったヒソカの顔にも、やっぱり少し辛そうな色が混ざっていて。
ぱたっと汗が落ちてきて、解った。
ゆるゆると前を弄りながらも律動を始めたそれは今まで以上の質量にさえ感じて、あまりの痛さに悲鳴にも似た声を上げてしまった。
しかし、それもしばらくしたらそれ以外の何かも含まれてきて…
「ぃ、ぁっ!あっ、ぁ、や」
快感が勝ってきて、身体の中心が疼く感じ…
体中が熱くて、気が狂いそうだ…
「ッソカ!ヒソ、カっ」
手を伸ばせば、それを取ってしっかりと繋いでくれる。
ベッドに押しつけられたその手を、俺は快感に耐える為に強く握った。
落ちてきた唇を受け止めて、自分からヒソカの舌に仕掛ける。
ヒソカが歯列をなぞるその動きも、耳に届く卑猥な音も、頬を撫でるその手も、突き上げてくるそれも…
すべてに煽られて、身体が一瞬強ばった。
その所為で後ろが締まったらしく、ヒソカが小さく悲鳴をあげた。
「つっ!!」
「や、あ…あ、ああぁぁっ」
も、限界…っ
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